第52回 理学療法士国家試験 午後 第16問
整形外科学第52回午後
20歳の女性。1か月前に転倒し、疼痛は軽減したが膝関節の不安定感があり来院した。実施した検査を図に示す。矢印は力を加えた方向を示す。この検査で陽性となったとき、損傷されたのはどれか。
1. 外側側副靱帯
2. 後十字靱帯
3. 前十字靱帯
4. 腸脛靱帯
5. 内側側副靱帯
- 1. 外側側副靱帯
- 2. 後十字靱帯 ✓
- 3. 前十字靱帯
- 4. 腸脛靱帯
- 5. 内側側副靱帯
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 後十字靱帯
※画像問題のため別冊図の確認が必要です。本解説は後十字靱帯損傷の一般的な検査法に基づいています。
後方引き出しテスト(posterior drawer test)で陽性となった場合、後十字靱帯(PCL)損傷を示唆します。膝関節屈曲90°の状態で脛骨に後方への力が加わり、脛骨が後方へ移動する場合はPCL損傷が疑われます。転倒という外傷機転と不安定感の訴えはこの診断と矛盾しません。
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【各選択肢の解説】
1. 外側側副靱帯
❌ 誤り。外側側副靱帯損傷は膝の外反力検査(valgus stress test)で評価され、後方への引き出しではなく側方への不安定性を示します。
2. 後十字靱帯
✅ 正しい。後十字靱帯は脛骨の後方転位を制動する主要な靱帯で、後方引き出しテストで陽性となります。
3. 前十字靱帯
❌ 誤り。前十字靱帯損傷は前方引き出しテスト(Lachman test、anterior drawer test)で評価され、脛骨が前方に移動する場合に陽性です。
4. 腸脛靱帯
❌ 誤り。腸脛靱帯損傷はOber test やNoble compression test で評価され、膝の屈伸運動時の外側痛で判定されます。
5. 内側側副靱帯
❌ 誤り。内側側副靱帯損傷は膝の内反力検査(varus stress test)で評価され、内側への不安定性を示します。
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【試験対策ポイント】
- 後方引き出しテスト=後十字靱帯損傷のスクリーニング検査
- 前十字靱帯:前方引き出しテスト、Lachman test
- 側副靱帯:内反・外反ストレステスト(varus/valgus)