第52回 理学療法士国家試験 午後 第18問
神経内科学第52回午後
第52回 理学療法士国家試験 午後 第18問(神経内科学)の正答は 2 です。両足をそろえた位置から左足を一歩前へ踏み出す運動で、その間は麻痺側の右下肢が支持脚になる。
問題
53歳の女性。脳出血による右片麻痺で、発症後6週経過。Brunnstrom法ステージは上肢、手指、下肢ともにⅣ。両足をそろえた位置から理学療法士を両上肢で押しながら図のように左足を一歩前に出す運動を行っている。この目的として誤っているのはどれか。
- 1. 歩幅の拡大
- 2. 歩隔の拡大 ✓
- 3. 右側の殿筋強化
- 4. 右側の下腿三頭筋の強化
- 5. 右側の上肢肩甲帯の安定化
正答:2番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 56.7%標準
30人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 歩隔の拡大
両足をそろえた位置から左足を一歩前へ踏み出す運動で、その間は麻痺側の右下肢が支持脚になる。上肢で療法士を押しながら右下肢で体重を支え、右股関節を伸展させて左足を前へ運ぶので、右の殿筋・下腿三頭筋・上肢帯が働き、前後方向の歩幅を広げる練習になる。左右方向の歩隔を広げる要素はないので、目的として誤っているのは2である。
【各選択肢の解説】
1. 歩幅の拡大
✅ 正しい。右下肢で支えながら左足を前方へ大きく踏み出すので、右股関節の伸展が引き出され、前後方向の歩幅を広げる練習になる。
✅ 正しい。右下肢で支えながら左足を前方へ大きく踏み出すので、右股関節の伸展が引き出され、前後方向の歩幅を広げる練習になる。
2. 歩隔の拡大
❌ 誤り(=正答)。歩隔は左右の足の間隔で、両足をそろえた位置から前方へ踏み出す本運動では広がらない。正しくは、この運動で広げるのは前後方向の歩幅である。
❌ 誤り(=正答)。歩隔は左右の足の間隔で、両足をそろえた位置から前方へ踏み出す本運動では広がらない。正しくは、この運動で広げるのは前後方向の歩幅である。
3. 右側の殿筋強化
✅ 正しい。左足を前に出す間、右下肢が体重を支えるので、大殿筋が股関節の伸展を、中殿筋が骨盤の側方の安定を担い、麻痺側の殿筋の活動が引き出される。
✅ 正しい。左足を前に出す間、右下肢が体重を支えるので、大殿筋が股関節の伸展を、中殿筋が骨盤の側方の安定を担い、麻痺側の殿筋の活動が引き出される。
4. 右側の下腿三頭筋の強化
✅ 正しい。右下肢で支えて体を前へ運ぶ際、右足関節は背屈位になり、下腿三頭筋が下腿の前傾を制御しながら踏み返しに働く。
✅ 正しい。右下肢で支えて体を前へ運ぶ際、右足関節は背屈位になり、下腿三頭筋が下腿の前傾を制御しながら踏み返しに働く。
5. 右側の上肢肩甲帯の安定化
✅ 正しい。療法士を両上肢で押し続けることで、右上肢にも体重が乗り、肩甲帯の周囲筋が働いて安定化の練習になる。
✅ 正しい。療法士を両上肢で押し続けることで、右上肢にも体重が乗り、肩甲帯の周囲筋が働いて安定化の練習になる。
【試験対策ポイント】
- 歩幅=前後の距離/歩隔=左右の間隔。前へ踏み出す運動は歩幅、横へ踏み出す運動は歩隔にかかわる
- 非麻痺側を振り出す練習は、麻痺側を支持脚にして荷重させる練習でもある
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