第52回 理学療法士国家試験 午後 第19問
運動療法第52回午後
第52回 理学療法士国家試験 午後 第19問(運動療法)の正答は 1 です。Guillain-Barré症候群の発症3日目で、呼吸筋麻痺のため人工呼吸器管理中=症状が進む急性期である。
問題
42歳の男性。Guillain-Barré症候群。発症後3日目。四肢体幹の重度な麻痺と呼吸筋麻痺のため人工呼吸器管理の状態である。この時期に行う理学療法で適切なのはどれか。
- 1. 体位排痰 ✓
- 2. 痙縮の抑制
- 3. 体幹の漸増抵抗運動
- 4. 上下肢の高負荷の筋力増強運動
- 5. 上下肢の過伸張を伴うストレッチ
正答:1番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 68.6%やさしい
35人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 体位排痰
Guillain-Barré症候群の発症3日目で、呼吸筋麻痺のため人工呼吸器管理中=症状が進む急性期である。この時期の理学療法は、呼吸器合併症の予防と拘縮・褥瘡の予防が中心で、筋力増強は行わない。咳が出せず痰がたまりやすいので、体位排痰で気道の分泌物を出すことが適切である。
【各選択肢の解説】
1. 体位排痰
✅ 正しい。呼吸筋麻痺で有効な咳ができず、分泌物が気道にたまって無気肺や肺炎を起こしやすい。痰のたまった肺区域を上にする体位をとり、重力で分泌物を中枢気道へ移動させて排出を助ける。
✅ 正しい。呼吸筋麻痺で有効な咳ができず、分泌物が気道にたまって無気肺や肺炎を起こしやすい。痰のたまった肺区域を上にする体位をとり、重力で分泌物を中枢気道へ移動させて排出を助ける。
2. 痙縮の抑制
❌ 誤り。Guillain-Barré症候群は末梢神経の障害で、麻痺は弛緩性である。正しくは痙縮は生じず、問題になるのは関節拘縮と筋萎縮である。
❌ 誤り。Guillain-Barré症候群は末梢神経の障害で、麻痺は弛緩性である。正しくは痙縮は生じず、問題になるのは関節拘縮と筋萎縮である。
3. 体幹の漸増抵抗運動
❌ 誤り。漸増抵抗運動は筋力増強の運動で、症状が進む急性期には過用による筋力低下を招くおそれがある。正しくは、急性期は良肢位保持と愛護的な関節可動域運動にとどめ、筋力増強は症状が止まり回復が始まってから行う。
❌ 誤り。漸増抵抗運動は筋力増強の運動で、症状が進む急性期には過用による筋力低下を招くおそれがある。正しくは、急性期は良肢位保持と愛護的な関節可動域運動にとどめ、筋力増強は症状が止まり回復が始まってから行う。
4. 上下肢の高負荷の筋力増強運動
❌ 誤り。急性期の高負荷運動は過用による筋力低下を招く。正しくは、回復期に入ってから疲労に注意しながら低負荷で始める。
❌ 誤り。急性期の高負荷運動は過用による筋力低下を招く。正しくは、回復期に入ってから疲労に注意しながら低負荷で始める。
5. 上下肢の過伸張を伴うストレッチ
❌ 誤り。弛緩性麻痺では筋による関節の保護が働かず、過伸張で関節包や靱帯などの関節周囲組織を傷めやすい。正しくは、拘縮予防は過伸張を避けた愛護的な関節可動域運動で行う。
❌ 誤り。弛緩性麻痺では筋による関節の保護が働かず、過伸張で関節包や靱帯などの関節周囲組織を傷めやすい。正しくは、拘縮予防は過伸張を避けた愛護的な関節可動域運動で行う。
【試験対策ポイント】
- Guillain-Barré症候群=急性の弛緩性麻痺。多くは下肢から始まり上行する
- 急性期:呼吸管理(排痰)・良肢位・愛護的なROM運動・褥瘡予防
- 回復期:過用に注意して低負荷の筋力増強から始める
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