PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第52回 理学療法士国家試験 午後 第39問

内科学・臨床医学第52回午後

第52回 理学療法士国家試験 午後 第39問(内科学・臨床医学)の正答は 4 です。洗髪は両上肢を頭上に挙上する動作であり、呼吸補助筋の働きが制限され、腹式呼吸が困難になるため、COPD患者で最も息切れが生じやすい動作です。

問題
慢性閉塞性肺疾患のADL動作で最も息切れが生じやすいのはどれか。
  1. 1. 食事
  2. 2. 排尿
  3. 3. 歯磨き
  4. 4. 洗髪
  5. 5. ズボンの着脱

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 洗髪

洗髪は両上肢を頭上に挙上する動作であり、呼吸補助筋の働きが制限され、腹式呼吸が困難になるため、COPD患者で最も息切れが生じやすい動作です。


【各選択肢の解説】

1. 食事
❌ 誤り。食事は両上肢を胸部前方で使用する低エネルギー動作であり、呼吸補助筋への負荷が少ないため息切れは生じにくい。
2. 排尿
❌ 誤り。排尿は静的で短時間の動作であり、身体活動量が最小限のため息切れを引き起こしにくい。
3. 歯磨き
❌ 誤り。歯磨きは片上肢の動作で、体幹の安定性が保たれているため呼吸への負荷は限定的である。
4. 洗髪
✅ 正しい。両上肢を頭上に挙上する動作では、呼吸補助筋(僧帽筋・前鋸筋など)が上肢支持に優先的に使用され、呼吸筋としての機能が低下する。また腹式呼吸が制限されるため、COPD患者で最も息切れが顕著に現れる。
5. ズボンの着脱
❌ 誤り。体位の変化を伴うが、全身的な上肢挙上動作ではないため呼吸への負荷は洗髪より少ない。

【試験対策ポイント】

・COPD患者の息切れは「頭上作業(両上肢挙上)」で最大化する
・呼吸補助筋の代償的機能喪失が重要メカニズム
・上肢挙上動作 > 体位変化 > 静的動作の順で息切れが増加

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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