PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第52回 理学療法士国家試験 午後 第42問

義肢装具学第52回午後
Duchenne型筋ジストロフィーについて誤っているのはどれか。 1. 小学校3~4年では書字動作は保たれる。 2. 小学校高学年ではトイレ動作に介助が必要である。 3. 小学校高学年での歩行消失後は四つ這い生活を積極的に指導する。 4. 小学校高学年から中学校では美術の時間に補助具の工夫が必要である。 5. 中学校から高校ではパソコンの入力装置に工夫が必要である。
  1. 1. 小学校3~4年では書字動作は保たれる。
  2. 2. 小学校高学年ではトイレ動作に介助が必要である。
  3. 3. 小学校高学年での歩行消失後は四つ這い生活を積極的に指導する。 ✓
  4. 4. 小学校高学年から中学校では美術の時間に補助具の工夫が必要である。
  5. 5. 中学校から高校ではパソコンの入力装置に工夫が必要である。

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 小学校高学年での歩行消失後は四つ這い生活を積極的に指導する。 Duchenne型筋ジストロフィーの進行に伴う機能喪失において、歩行消失後に四つ這い生活を積極的に指導することは推奨されません。むしろ、脊椎変形の悪化や呼吸機能の低下を招くため、車椅子への移行が標準的な対応です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 小学校3~4年では書字動作は保たれる。 ✅ 正しい。この時期は上肢近位筋の低下が軽度であり、書字動作を含む細かい手指動作は保たれています。 2. 小学校高学年ではトイレ動作に介助が必要である。 ✅ 正しい。この段階では下肢筋力の著しい低下と共に体幹筋力も低下し、立位でのトイレ動作が困難になり介助が必要です。 3. 小学校高学年での歩行消失後は四つ這い生活を積極的に指導する。 ❌ 誤り。四つ這い生活は脊椎後弯変形の加速、呼吸筋機能の低下を招くため推奨されず、車椅子への早期移行が重要です。 4. 小学校高学年から中学校では美術の時間に補助具の工夫が必要である。 ✅ 正しい。上肢の機能低下に対応し、グリップ形状の工夫やスイッチ操作の改良など、学習継続のための補助具が必要です。 5. 中学校から高校ではパソコンの入力装置に工夫が必要である。 ✅ 正しい。進行性の上肢筋力低下に伴い、キーボード操作が困難になるため、音声入力やジョイスティック等の代替入力装置が必要です。 --- 【試験対策ポイント】 • Duchenne型筋ジストロフィーの進行時期:5~6歳発症→小学低学年で動作困難→小学高学年で歩行消失→思春期以降は上肢・呼吸機能低下 • 歩行消失後は車椅子への移行が原則(四つ這い生活は脊椎変形・呼吸機能悪化を招く) • 各段階での学習支援:補助具・福祉用具の工夫が社会参加を支える
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