PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第52回 理学療法士国家試験 午後 第43問

内科学・臨床医学第52回午後

第52回 理学療法士国家試験 午後 第43問(内科学・臨床医学)の正答は 5 です。心不全のない急性心筋梗塞患者の退院後運動指導は、心臓への過度な負荷を避けつつ、段階的な心肺機能の改善を目指す必要があります。

問題
心不全のない急性心筋梗塞患者の退院後運動指導として適切なのはどれか。
  1. 1. 1日10分程度のジョギング
  2. 2. 等尺性収縮による筋力増強
  3. 3. 心拍数を増加させない運動
  4. 4. Borg指数16レベルの運動
  5. 5. 週3日以上の有酸素運動

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 週3日以上の有酸素運動

心不全のない急性心筋梗塞患者の退院後運動指導は、心臓への過度な負荷を避けつつ、段階的な心肺機能の改善を目指す必要があります。週3日以上の有酸素運動は、心筋梗塞後の二次予防に最も推奨される運動強度・頻度です。


【各選択肢の解説】

1. 1日10分程度のジョギング
❌ 誤り。ジョギングは強度が高く、退院直後の患者には不適切です。段階的な運動開始が必要であり、ジョギングは回復が進んだ後期段階の選択肢です。
2. 等尺性収縮による筋力増強
❌ 誤り。等尺性収縮は急激な血圧上昇を招き、心筋梗塞患者には危険です。特に回復初期は大血管を開放させるため、動的運動(有酸素運動)が推奨されます。
3. 心拍数を増加させない運動
❌ 誤り。心拍数の増加を完全に避けることは、運動効果が得られません。むしろ安静時心拍数の20~30%程度の上昇を目安とした段階的な負荷が適切です。
4. Borg指数16レベルの運動
❌ 誤り。Borg指数16は「かなり疲れた」レベルで、心筋梗塞患者には過度な強度です。推奨されるのはBorg指数11~13(軽い~やや辛い)程度です。
5. 週3日以上の有酸素運動
✅ 正しい。心筋梗塞後の二次予防における運動処方の標準は、中等度強度の有酸素運動を週3~5日、1回20~30分実施することです。これにより心肺機能の改善と心事故の再発予防が期待できます。

【試験対策ポイント】

• 心筋梗塞患者の運動強度目安:Borg指数11~13、最大心拍数の50~70%
• 運動頻度:週3~5日(3日以上が推奨基準)
• 等尺性運動は避け、動的な有酸素運動を優先
• 段階的プログラム開始:低強度→中等度強度への漸進

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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