第52回 理学療法士国家試験 午後 第88問
病理学概論第52回午後
第52回 理学療法士国家試験 午後 第88問(病理学概論)の正答は 3 です。重症筋無力症は、神経筋接合部のシナプス後膜にあるアセチルコリン受容体などに対する自己抗体によって神経筋伝達が障害される自己免疫疾患である。
問題
重症筋無力症について正しいのはどれか。
- 1. 起床時に症状が強い。
- 2. 悪性腫瘍の合併が多い。
- 3. 自己免疫性疾患である。 ✓
- 4. 女性よりも男性に多い。
- 5. 40歳以前の発症は稀である。
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 58.1%標準
31人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 自己免疫性疾患である。
重症筋無力症は、神経筋接合部のシナプス後膜にあるアセチルコリン受容体などに対する自己抗体によって神経筋伝達が障害される自己免疫疾患である。運動の反復で筋力が落ち、休むと回復する易疲労性と、夕方に悪化する日内変動が特徴である。
【各選択肢の解説】
1. 起床時に症状が強い。
❌ 誤り。休息後の朝は症状が軽く、筋を使うほど悪化する。正しくは夕方に症状が強い。
❌ 誤り。休息後の朝は症状が軽く、筋を使うほど悪化する。正しくは夕方に症状が強い。
2. 悪性腫瘍の合併が多い。
❌ 誤り。合併する腫瘍は主に胸腺腫で、悪性腫瘍全般の合併が多いわけではない。正しくは胸腺の異常(胸腺腫・胸腺過形成)を合併しやすい。
❌ 誤り。合併する腫瘍は主に胸腺腫で、悪性腫瘍全般の合併が多いわけではない。正しくは胸腺の異常(胸腺腫・胸腺過形成)を合併しやすい。
3. 自己免疫性疾患である。
✅ 正しい。(=正答)抗アセチルコリン受容体抗体(陰性例では抗MuSK抗体など)がシナプス後膜の受容体を減らすため、アセチルコリンが放出されても筋が十分に収縮できない。このため胸腺摘除や免疫抑制療法が治療に用いられる。
✅ 正しい。(=正答)抗アセチルコリン受容体抗体(陰性例では抗MuSK抗体など)がシナプス後膜の受容体を減らすため、アセチルコリンが放出されても筋が十分に収縮できない。このため胸腺摘除や免疫抑制療法が治療に用いられる。
4. 女性よりも男性に多い。
❌ 誤り。正しくは女性に多い。特に若年発症では女性が多い。
❌ 誤り。正しくは女性に多い。特に若年発症では女性が多い。
5. 40歳以前の発症は稀である。
❌ 誤り。正しくは若年成人の女性に発症の山があり、小児期の発症もある。近年は高齢発症も増えている。
❌ 誤り。正しくは若年成人の女性に発症の山があり、小児期の発症もある。近年は高齢発症も増えている。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 重症筋無力症 | Lambert-Eaton症候群 |
|---|---|---|
| 障害部位 | シナプス後膜 | シナプス前膜(Ca²⁺チャネル) |
| 反復刺激 | 減衰(waning) | 高頻度で漸増(waxing) |
| 合併 | 胸腺腫 | 肺小細胞癌 |
- 眼瞼下垂・複視で始まることが多い
- テンシロン(エドロホニウム)試験で症状が改善する
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