第52回 理学療法士国家試験 午後 第92問
整形外科学第52回午後
高齢者にみられる病態のうち、低栄養の関与が低いのはどれか。
1. 貧血
2. 褥瘡
3. 大腿骨骨折
4. サルコペニア
5. 虚血性心疾患
- 1. 貧血
- 2. 褥瘡
- 3. 大腿骨骨折
- 4. サルコペニア
- 5. 虚血性心疾患 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 虚血性心疾患
虚血性心疾患は冠動脈硬化による虚血が主原因であり、低栄養との直接的な因果関係は薄い。一方、貧血、褥瘡、骨折、サルコペニアはいずれも低栄養が重要な関与因子である。
---
【各選択肢の解説】
1. 貧血
✅ 正しい。タンパク質やビタミンB12、葉酸などの不足により、ヘモグロビン産生が低下し貧血が生じやすい。
2. 褥瘡
✅ 正しい。タンパク質不足により皮膚の修復能力が低下し、褥瘡の発生・悪化リスクが著しく高まる。
3. 大腿骨骨折
✅ 正しい。カルシウム、タンパク質、ビタミンDの不足により骨量減少(骨粗鬆症)が進行し、骨折リスクが増加する。
4. サルコペニア
✅ 正しい。タンパク質・エネルギー不足が直接的な原因であり、加齢に伴う筋量減少が加速される。
5. 虚血性心疾患
❌ 誤り。虚血性心疾患は冠動脈硬化が主要因であり、低栄養との直接的な関連性は低い。むしろ過栄養(脂質過剰)が危険因子となる。
---
【試験対策ポイント】
• 低栄養は貧血、褥瘡、骨折、サルコペニアの重要な関与因子
• 虚血性心疾患は動脈硬化が主原因であり、低栄養との直接関係は薄い
• 高齢者では複合的な栄養不足が複数の病態を誘発することを理解する