第53回 理学療法士国家試験 午前 第3問
理学療法評価学第53回午前
第53回 理学療法士国家試験 午前 第3問(理学療法評価学)の正答は 3・5 です。ROM測定の図は、基本軸・移動軸・測定肢位の3点が基準(日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会 関節可動域表示ならびに測定法)どおりかで判定する。
問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 手伸展
- 2. 手橈屈
- 3. 母指掌側外転 ✓
- 4. 股伸展
- 5. 肩外旋 ✓
正答:3・5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 44%参考値
25人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
👥 読者の報告をもとに修正済み(2026-10-09)— ご指摘ありがとうございました
■ 正答:3・5番 — 母指掌側外転・肩外旋
ROM測定の図は、基本軸・移動軸・測定肢位の3点が基準(日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会 関節可動域表示ならびに測定法)どおりかで判定する。3の母指掌側外転と5の肩外旋(肩外転90°位での測定)は3点とも基準どおり。2と4は図のどこが基準と違うかがはっきり読める。1は図の読み取りが難しいので、基準の知識で判断する。
【各選択肢の解説】
1. 手伸展
❌ 誤り。基準は基本軸=橈骨、移動軸=第2中手骨で、前腕中間位で測る。図は手背を上・手掌と母指を下にした描き方で、前腕回内位に見える。ただし机や体幹が描かれておらず、図だけでは前腕の向きを断定しにくい。正しくは前腕中間位で、橈骨と第2中手骨に軸を当てて測る。この肢は、手の屈伸=橈骨・第2中手骨・前腕中間位という基準を覚えているかを確かめる肢と考えてよい。
❌ 誤り。基準は基本軸=橈骨、移動軸=第2中手骨で、前腕中間位で測る。図は手背を上・手掌と母指を下にした描き方で、前腕回内位に見える。ただし机や体幹が描かれておらず、図だけでは前腕の向きを断定しにくい。正しくは前腕中間位で、橈骨と第2中手骨に軸を当てて測る。この肢は、手の屈伸=橈骨・第2中手骨・前腕中間位という基準を覚えているかを確かめる肢と考えてよい。
2. 手橈屈
❌ 誤り。図は実線(基本軸)が前腕の中央ではなく橈側の縁から示指に向かって引かれ、点線(移動軸)も母指側の縁に沿っている。2本とも橈側にずれている。正しくは基本軸=前腕の中央線、移動軸=第3中手骨で、前腕回内位で測る。
❌ 誤り。図は実線(基本軸)が前腕の中央ではなく橈側の縁から示指に向かって引かれ、点線(移動軸)も母指側の縁に沿っている。2本とも橈側にずれている。正しくは基本軸=前腕の中央線、移動軸=第3中手骨で、前腕回内位で測る。
3. 母指掌側外転
✅ 正しい。基準は基本軸=示指(橈骨の延長上)、移動軸=母指で、運動は手掌面に直角な面で行う。図は示指に沿った実線から、母指が手掌に垂直な方向へ離れていく様子で、基準どおりである。
✅ 正しい。基準は基本軸=示指(橈骨の延長上)、移動軸=母指で、運動は手掌面に直角な面で行う。図は示指に沿った実線から、母指が手掌に垂直な方向へ離れていく様子で、基準どおりである。
4. 股伸展
❌ 誤り。図は腹臥位で骨盤を固定しているが、測る側の膝を曲げたまま大腿を持ち上げている。膝を曲げると大腿直筋が引き伸ばされて股の伸展が制限されるため、角度が変わる。正しくは腹臥位・膝伸展位で測る(基本軸=体幹と平行な線、移動軸=大腿骨〔大転子と大腿骨外顆の中心を結ぶ線〕)。
❌ 誤り。図は腹臥位で骨盤を固定しているが、測る側の膝を曲げたまま大腿を持ち上げている。膝を曲げると大腿直筋が引き伸ばされて股の伸展が制限されるため、角度が変わる。正しくは腹臥位・膝伸展位で測る(基本軸=体幹と平行な線、移動軸=大腿骨〔大転子と大腿骨外顆の中心を結ぶ線〕)。
5. 肩外旋
✅ 正しい。肩外旋は通常、上腕を体幹につけ肘90°屈曲位で測るが、基準には肩外転90°・肘90°屈曲位での測定も示されている。基本軸=肘を通る前額面への垂直線、移動軸=尺骨。図は横から見た肩外転90°の姿勢で、前腕を前方水平から上方へ回しており、この方法どおりである。
✅ 正しい。肩外旋は通常、上腕を体幹につけ肘90°屈曲位で測るが、基準には肩外転90°・肘90°屈曲位での測定も示されている。基本軸=肘を通る前額面への垂直線、移動軸=尺骨。図は横から見た肩外転90°の姿勢で、前腕を前方水平から上方へ回しており、この方法どおりである。
【試験対策ポイント】
| 運動 | 基本軸 | 移動軸 | 測定肢位 |
|---|---|---|---|
| 手伸展・屈曲 | 橈骨 | 第2中手骨 | 前腕中間位 |
| 手橈屈・尺屈 | 前腕の中央線 | 第3中手骨 | 前腕回内位 |
| 母指掌側外転 | 示指(橈骨の延長上) | 母指 | 手掌面に直角な面で運動 |
| 股伸展 | 体幹と平行な線 | 大腿骨 | 腹臥位・膝伸展位 |
| 肩外旋 | 肘を通る前額面への垂直線 | 尺骨 | 上腕を体幹につけ肘90°屈曲(肩外転90°位も可) |
(日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会 関節可動域表示ならびに測定法)
- 図問題は「軸がどの骨・どの線に沿っているか」「肢位(体位・前腕の向き・隣の関節の角度)」を見る
- 股伸展は膝伸展位。隣の関節の角度もひっかけになる
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