PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第53回 理学療法士国家試験 午前 第35問

内科学・臨床医学第53回午前

第53回 理学療法士国家試験 午前 第35問(内科学・臨床医学)の正答は 2 です。COPDでは肺が過膨張し、肺胞の壁が壊れて(気腫化)含気が増え、気流も制限される。

問題
慢性閉塞性肺疾患の身体所見でみられやすいのはどれか。
  1. 1. 乾性咳嗽
  2. 2. 呼吸音低下 ✓
  3. 3. 肺野打診での濁音
  4. 4. 胸郭柔軟性の増加
  5. 5. 胸部聴診での捻髪音

正答:2番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 32.4%難問

37人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:2番 — 呼吸音低下

COPDでは肺が過膨張し、肺胞の壁が壊れて(気腫化)含気が増え、気流も制限される。そのため胸壁に伝わる呼吸音が弱くなる。他の選択肢は、間質性肺疾患の所見や、過膨張と逆の所見である。


【各選択肢の解説】

1. 乾性咳嗽
❌ 誤り。COPDでは気道の分泌物が増える。正しくは、COPDの咳は痰を伴う湿性咳嗽が典型で、乾性咳嗽は間質性肺炎などでみられる。
2. 呼吸音低下
✅ 正しい。(=正答)過膨張した肺の空気が音を伝えにくくするうえ、気流制限で気流そのものも弱くなるため、呼吸音が減弱する。
3. 肺野打診での濁音
❌ 誤り。濁音は肺に空気が少ないとき(胸水・無気肺・肺炎の浸潤など)に出る。正しくは、空気の多いCOPDの肺は打診で過共鳴音(鼓音に近い音)になる。
4. 胸郭柔軟性の増加
❌ 誤り。肺の過膨張で胸郭は吸気位に固定され、樽状胸郭になる。正しくは、COPDでは胸郭の柔軟性・可動性は低下する。
5. 胸部聴診での捻髪音
❌ 誤り。捻髪音(fine crackles)は硬くなった肺胞が吸気の終わりに開く音である。正しくは、捻髪音は間質性肺炎・肺線維症で聴かれ、COPDでは呼気の延長や連続性副雑音(wheezes)がみられる。

【試験対策ポイント】

所見COPD間質性肺疾患
咳湿性乾性
打診過共鳴音—
聴診呼吸音低下・呼気延長捻髪音(fine crackles)
胸郭樽状・可動性低下可動性低下

COPDの視診では口すぼめ呼吸・呼吸補助筋の使用も押さえる。

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