PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第53回 理学療法士国家試験 午前 第46問

理学療法評価学第53回午前

第53回 理学療法士国家試験 午前 第46問(理学療法評価学)の正答は 3 です。重症筋無力症のクリーゼは神経筋接合部障害の急激な悪化で、呼吸筋麻痺による換気不全をきたす。

問題
重症筋無力症のクリーゼについて誤っているのはどれか。
  1. 1. 嚥下障害を認める。
  2. 2. 咳嗽機能が低下する。
  3. 3. 閉塞性換気障害をきたす。
  4. 4. 発症率は20%以上である。
  5. 5. ステロイドの急激な減量が原因となる。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 閉塞性換気障害をきたす。

重症筋無力症のクリーゼは神経筋接合部障害の急激な悪化で、呼吸筋麻痺による換気不全をきたす。これは筋力低下による拘束性換気障害であり、「閉塞性」とする本肢が誤り。


【各選択肢の解説】

1. 嚥下障害を認める。
❌ 誤り(記述は正しい)。球症状で嚥下障害をきたし、誤嚥のリスクが高まる。
2. 咳嗽機能が低下する。
❌ 誤り(記述は正しい)。呼吸筋・腹筋の筋力低下で咳嗽力が低下し排痰困難となる。
3. 閉塞性換気障害をきたす。
✅ 正しい(=誤りの選択肢)。呼吸筋麻痺による換気不全は拘束性換気障害であり、閉塞性とするのは誤り。
4. 発症率は20%以上である。
❌ 誤り(記述は概ね正しいとされる)。重症筋無力症患者がクリーゼを起こす頻度は約2割とされる。
5. ステロイドの急激な減量が原因となる。
❌ 誤り(記述は正しい)。ステロイドの急な増減や感染・手術などがクリーゼの誘因となる。

【試験対策ポイント】

重症筋無力症クリーゼ=呼吸筋・球筋の急激な筋力低下による呼吸不全。筋力低下が原因なので換気障害は拘束性(FVC低下)であり、気道狭窄による閉塞性ではない。誘因はステロイド急変・感染・手術・薬剤。換気障害の型(拘束性 vs 閉塞性)の取り違えが定番のひっかけ。

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