第53回 理学療法士国家試験 午前 第68問
生理学第53回午前
第53回 理学療法士国家試験 午前 第68問(生理学)の正答は 4 です。食塊が咽頭へ送られるとき、軟口蓋が緊張・挙上して鼻咽腔を閉鎖し、鼻腔への逆流を防ぐ。
問題
摂食嚥下の際の運動で正しいのはどれか。
- 1. 嚥下後の呼吸は吸気から再開される。
- 2. 口腔内の食塊は反射運動で咽頭へ送られる。
- 3. 嚥下反射が起こると舌骨は下方に移動する。
- 4. 食塊の咽頭への送り込み時に口蓋帆張筋が緊張する。 ✓
- 5. 食塊の食道への送り込み時に輪状咽頭筋が収縮する。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 46.2%参考値
26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 食塊の咽頭への送り込み時に口蓋帆張筋が緊張する。
食塊が咽頭へ送られるとき、軟口蓋が緊張・挙上して鼻咽腔を閉鎖し、鼻腔への逆流を防ぐ。口蓋帆張筋は軟口蓋を張る筋である。各期の運動の向き(随意か反射か、上か下か、収縮か弛緩か)を入れ替えた肢を見分ける。
【各選択肢の解説】
1. 嚥下後の呼吸は吸気から再開される。
❌ 誤り。嚥下の直後に吸気から始めると、咽頭に残った食物を吸い込みやすい。正しくは嚥下中は呼吸が止まり(嚥下性無呼吸)、嚥下後は通常呼気から再開される。
❌ 誤り。嚥下の直後に吸気から始めると、咽頭に残った食物を吸い込みやすい。正しくは嚥下中は呼吸が止まり(嚥下性無呼吸)、嚥下後は通常呼気から再開される。
2. 口腔内の食塊は反射運動で咽頭へ送られる。
❌ 誤り。口腔から咽頭への送り込みは反射ではない。正しくは口腔期は舌を口蓋に押し付けて食塊を後方へ送る随意運動で、反射(嚥下反射)が起こるのは咽頭期である。
❌ 誤り。口腔から咽頭への送り込みは反射ではない。正しくは口腔期は舌を口蓋に押し付けて食塊を後方へ送る随意運動で、反射(嚥下反射)が起こるのは咽頭期である。
3. 嚥下反射が起こると舌骨は下方に移動する。
❌ 誤り。舌骨が下がると喉頭が閉じず食道入口部も開かない。正しくは舌骨上筋群の収縮で舌骨と喉頭は前上方へ移動し、喉頭蓋が倒れて気道を閉じ、食道入口部が開く。
❌ 誤り。舌骨が下がると喉頭が閉じず食道入口部も開かない。正しくは舌骨上筋群の収縮で舌骨と喉頭は前上方へ移動し、喉頭蓋が倒れて気道を閉じ、食道入口部が開く。
4. 食塊の咽頭への送り込み時に口蓋帆張筋が緊張する。
✅ 正しい。口蓋帆張筋が軟口蓋を張り、口蓋帆挙筋が引き上げることで軟口蓋が咽頭後壁に接し、鼻咽腔が閉じる。これにより食塊が鼻腔へ逆流せず、咽頭に圧がかかって食塊が下へ送られる。
✅ 正しい。口蓋帆張筋が軟口蓋を張り、口蓋帆挙筋が引き上げることで軟口蓋が咽頭後壁に接し、鼻咽腔が閉じる。これにより食塊が鼻腔へ逆流せず、咽頭に圧がかかって食塊が下へ送られる。
5. 食塊の食道への送り込み時に輪状咽頭筋が収縮する。
❌ 誤り。輪状咽頭筋(上部食道括約筋)が収縮していると食塊は食道に入れない。正しくは食塊が通るときに輪状咽頭筋は弛緩し、通過後に収縮して逆流を防ぐ。
❌ 誤り。輪状咽頭筋(上部食道括約筋)が収縮していると食塊は食道に入れない。正しくは食塊が通るときに輪状咽頭筋は弛緩し、通過後に収縮して逆流を防ぐ。
【試験対策ポイント】
| 期 | 運動の性質 | 主なできごと |
|---|---|---|
| 口腔期 | 随意 | 舌で食塊を咽頭へ送る |
| 咽頭期 | 反射 | 鼻咽腔閉鎖・舌骨喉頭の前上方移動・喉頭閉鎖・輪状咽頭筋の弛緩 |
| 食道期 | 反射(蠕動) | 蠕動で胃へ送る |
嚥下後の呼吸は呼気から。
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