PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第53回 理学療法士国家試験 午前 第69問

運動学第53回午前

第53回 理学療法士国家試験 午前 第69問(運動学)の正答は 3 です。等張性運動は関節運動を伴い、筋の収縮と弛緩をくり返すため、筋ポンプ作用で血流が保たれる。

問題
等張性運動について正しいのはどれか。
  1. 1. 角速度は一定である。
  2. 2. 等尺性運動に比べ血圧が上昇しやすい。
  3. 3. 等尺性運動に比べ収縮時の筋血流が増加しやすい。 ✓
  4. 4. 等尺性運動に比べ心拍数が増加しやすい。
  5. 5. 負荷に抗して姿勢を維持するときに起こる。

正答:3番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 59.1%参考値

22人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 等尺性運動に比べ収縮時の筋血流が増加しやすい。

等張性運動は関節運動を伴い、筋の収縮と弛緩をくり返すため、筋ポンプ作用で血流が保たれる。等尺性運動は筋が持続して収縮し、筋内圧で血管が圧迫されて血流が妨げられ、血圧が上がりやすい(昇圧反応)。


【各選択肢の解説】

1. 角速度は一定である。
❌ 誤り。等張性運動で一定なのは負荷(張力)で、関節の角速度は変化する。正しくは角速度が一定なのは等運動性(等速性)運動で、専用の機器を使って行う。
2. 等尺性運動に比べ血圧が上昇しやすい。
❌ 誤り。血圧が上がりやすいのは等尺性運動の方である。正しくは等尺性運動では持続的な収縮で血管が圧迫され、反射的に交感神経が高まって血圧(とくに拡張期血圧)が急に上がる。
3. 等尺性運動に比べ収縮時の筋血流が増加しやすい。
✅ 正しい。等張性運動では収縮と弛緩が交互に起こり、弛緩の間に血液が流れ込み、収縮で送り出される。持続して収縮する等尺性運動よりも活動筋への血流が保たれ、増加しやすい。
4. 等尺性運動に比べ心拍数が増加しやすい。
❌ 誤り。等尺性運動では、収縮の開始直後から反射的に交感神経が高まり、心拍数と血圧がともに急に上がる。正しくは、同じ程度の筋力に対する負荷で比べると、等張性運動のほうが心拍数が上がりやすいとは言えず、等尺性運動で目立つのは血圧上昇の大きさである。
5. 負荷に抗して姿勢を維持するときに起こる。
❌ 誤り。姿勢を保つときは関節が動かず、筋の長さも変わらない。正しくはこれは等尺性運動(静的収縮)である。

【試験対策ポイント】

収縮様式一定のもの関節運動循環の特徴
等尺性筋の長さなし血圧上昇が大きい・筋血流が妨げられる
等張性張力(負荷)あり筋ポンプで筋血流が保たれる
等運動性角速度あり機器が必要

高血圧や心疾患の患者では、息こらえを伴う強い等尺性運動に注意する。

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