第53回 理学療法士国家試験 午前 第75問
内科学・臨床医学第53回午前
運動時の生体反応で正しいのはどれか。
1. 冠血流は低下する。
2. 腎血流は増加する。
3. グリコーゲン分解が促進される。
4. 尿へのナトリウム排泄は促進される。
5. 酸素含有量の動静脈較差は減少する。
- 1. 冠血流は低下する。
- 2. 腎血流は増加する。
- 3. グリコーゲン分解が促進される。 ✓
- 4. 尿へのナトリウム排泄は促進される。
- 5. 酸素含有量の動静脈較差は減少する。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — グリコーゲン分解が促進される。
運動時は交感神経が優位となり、カテコラミンやグルカゴンの分泌が増加して、肝臓や筋肉のグリコーゲン分解が促進され、血糖値が上昇して筋収縮のエネルギー供給が行われます。
---
【各選択肢の解説】
1. 冠血流は低下する。
❌ 誤り。運動時は心拍出量が増加し、心筋の酸素需要が高まるため、冠血流は増加します。
2. 腎血流は増加する。
❌ 誤り。運動時は交感神経優位により、内臓血管が収縮して腎血流は減少し、血液が筋肉・心臓へ優先的に配分されます。
3. グリコーゲン分解が促進される。
✅ 正しい。運動時はカテコラミンやグルカゴン分泌が増加し、肝臓・筋肉のグリコーゲン分解(グリコーゲノリシス)が促進されます。
4. 尿へのナトリウム排泄は促進される。
❌ 誤り。運動時はバソプレッシン分泌増加と交感神経優位により、尿量は減少し、ナトリウム排泄は抑制されます。
5. 酸素含有量の動静脈較差は減少する。
❌ 誤り。運動時は筋の酸素消費が増加するため、動静脈較差は増加します。
---
【試験対策ポイント】
• 運動時は交感神経優位、カテコラミン・グルカゴン分泌増加
• 内臓血流↓、筋血流↑、動静脈酸素較差↑
• グリコーゲン分解促進、血糖値上昇、尿量減少