PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第53回 理学療法士国家試験 午前 第77問

病理学概論第53回午前

第53回 理学療法士国家試験 午前 第77問(病理学概論)の正答は 5 です。熱傷の深度は水疱の有無・水疱底の色・痛み・瘢痕で見分ける。

問題
熱傷について正しいのはどれか。
  1. 1. 第Ⅰ度熱傷では熱感はみられない。
  2. 2. 浅達性第Ⅱ度熱傷では瘢痕を残す。
  3. 3. 深達性第Ⅱ度熱傷の水疱底は発赤している。
  4. 4. 第Ⅲ度熱傷では疼痛が著明である。
  5. 5. 鼻咽腔内に煤が見られたときは気道熱傷が疑われる。 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 61.1%参考値

18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 鼻咽腔内に煤が見られたときは気道熱傷が疑われる。

熱傷の深度は水疱の有無・水疱底の色・痛み・瘢痕で見分ける。鼻咽腔の煤は熱い煙を吸い込んだ証拠で、気道熱傷を疑う。


【各選択肢の解説】

1. 第Ⅰ度熱傷では熱感はみられない。
❌ 誤り。第Ⅰ度は表皮だけの熱傷で、炎症による変化ははっきり出る。正しくは発赤・熱感・疼痛がみられ、水疱はできず、瘢痕を残さず治る。
2. 浅達性第Ⅱ度熱傷では瘢痕を残す。
❌ 誤り。浅達性第Ⅱ度は真皮の浅い層までの熱傷で、皮膚の再生のもとが残っている。正しくは通常瘢痕を残さず治癒し、瘢痕を残しやすいのは深達性第Ⅱ度以上である。
3. 深達性第Ⅱ度熱傷の水疱底は発赤している。
❌ 誤り。水疱底が発赤しているのは浅達性第Ⅱ度である。正しくは深達性第Ⅱ度では真皮深層まで血流が障害され、水疱底は白色となる。
4. 第Ⅲ度熱傷では疼痛が著明である。
❌ 誤り。第Ⅲ度は皮膚の全層が壊死し、真皮の神経終末も破壊される。正しくは痛みを感じない(無痛)のが特徴である。
5. 鼻咽腔内に煤が見られたときは気道熱傷が疑われる。
✅ 正しい。鼻咽腔の煤は熱い煙やガスを吸い込んだことを示す。気道熱傷は時間がたって気道の浮腫が進み、窒息に至ることがあるため、顔面熱傷・鼻毛の焦げ・嗄声とあわせて早く気づく必要がある。

【試験対策ポイント】

深度障害の深さ所見痛み瘢痕
Ⅰ度表皮発赤・水疱なしあり残さない
浅達性Ⅱ度真皮浅層水疱・底は赤強い通常残さない
深達性Ⅱ度真皮深層水疱・底は白鈍い残しやすい
Ⅲ度皮膚全層白色・炭化、水疱なし無痛残す
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