PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第53回 理学療法士国家試験 午前 第85問

内科学・臨床医学第53回午前

第53回 理学療法士国家試験 午前 第85問(内科学・臨床医学)の正答は 1 です。Fallot四徴症は①肺動脈狭窄 ②心室中隔欠損 ③大動脈騎乗 ④右室肥大の4つからなる。

問題
Fallot四徴症で起こる血管異常はどれか。
  1. 1. 大動脈騎乗 ✓
  2. 2. 大動脈狭窄
  3. 3. 冠動脈狭窄
  4. 4. 肺静脈閉塞
  5. 5. 肺動脈弁逆流

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 大動脈騎乗

Fallot四徴症は①肺動脈狭窄 ②心室中隔欠損 ③大動脈騎乗 ④右室肥大の4つからなる。選択肢のうち四徴に含まれる血管の異常は、大動脈が心室中隔欠損の上にまたがる大動脈騎乗だけである。


【各選択肢の解説】

1. 大動脈騎乗
✅ 正しい。大動脈が心室中隔欠損部の真上に位置し、左右の心室にまたがって開く。このため右室の静脈血も大動脈へ流れ込み、チアノーゼの原因になる。
2. 大動脈狭窄
❌ 誤り。狭窄する血管を取り違えた記述である。正しくは、Fallot四徴症で狭窄するのは肺動脈(右室流出路)である。
3. 冠動脈狭窄
❌ 誤り。冠動脈狭窄は四徴に含まれない。正しくは、冠動脈の狭窄は主に動脈硬化による狭心症・心筋梗塞の原因となる病変である。
4. 肺静脈閉塞
❌ 誤り。肺静脈の異常は四徴に含まれない。正しくは、Fallot四徴症では肺動脈狭窄のために肺へ流れる血液が減る。
5. 肺動脈弁逆流
❌ 誤り。正しくは、四徴に含まれる肺動脈側の異常は逆流ではなく狭窄である。

【試験対策ポイント】

  • 四徴=肺動脈狭窄・心室中隔欠損・大動脈騎乗・右室肥大
  • 肺動脈狭窄で右室の圧が上がり、心室中隔欠損を通って静脈血が大動脈へ流れる(右→左シャント)=チアノーゼ性心疾患
  • 右室肥大は、狭い肺動脈へ血液を送り出す負担の結果である
  • ひっかけ:「狭窄=肺動脈」「騎乗=大動脈」を入れ替えた選択肢
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