PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第53回 理学療法士国家試験 午前 第89問

内科学・臨床医学第53回午前

第53回 理学療法士国家試験 午前 第89問(内科学・臨床医学)の正答は 1 です。Lewy小体型認知症では、人や動物がありありと見える具体的な幻視が繰り返し現れる。

問題
Lewy小体型認知症に伴うことが多いのはどれか。
  1. 1. 幻視 ✓
  2. 2. 失語症
  3. 3. 高血圧
  4. 4. 聴覚障害
  5. 5. 入眠障害

正答:1番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 96.8%やさしい

31人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — 幻視

Lewy小体型認知症では、人や動物がありありと見える具体的な幻視が繰り返し現れる。認知機能の変動・パーキンソニズム・レム睡眠行動異常症とならぶ中核的特徴である。


【各選択肢の解説】

1. 幻視
✅ 正しい。Lewy小体型認知症では後頭葉(視覚野)の血流・代謝が低下し(SPECT・PETで後頭葉の血流低下がみられる)、視覚の処理が乱れるため、具体的な幻視が繰り返し起こると考えられている。
2. 失語症
❌ 誤り。失語はLewy小体型認知症の特徴ではない。正しくは、早期から失語が目立つのは前頭側頭葉変性症(進行性非流暢性失語・意味性認知症)などである。
3. 高血圧
❌ 誤り。正しくは、Lewy小体型認知症では自律神経障害による起立性低血圧がみられる。
4. 聴覚障害
❌ 誤り。聴覚障害(難聴)はLewy小体型認知症に伴う症状ではない。正しくは、Lewy小体型認知症で目立つ感覚の症状は視覚に関わる幻視である。
5. 入眠障害
❌ 誤り。正しくは、特徴的な睡眠の症状は、眠っている間に夢の内容どおりに叫んだり手足を動かしたりするレム睡眠行動異常症である。

【試験対策ポイント】

認知症目立つ症状
Alzheimer型近時記憶障害から始まる
Lewy小体型幻視・認知機能の変動・パーキンソニズム・レム睡眠行動異常症・起立性低血圧
前頭側頭型人格変化・脱抑制・失語(病型による)
血管性階段状の悪化・まだら認知症

Lewy小体型は抗精神病薬への過敏性があり、幻視を薬で抑えようとして悪化させやすい点も問われる(中核的特徴は McKeith らの臨床診断基準 2017)。

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