PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第53回 理学療法士国家試験 午前 第88問

内科学・臨床医学第53回午前

第53回 理学療法士国家試験 午前 第88問(内科学・臨床医学)の正答は 4 です。トキソプラズマは健常者では症状を出さずに潜むことが多い原虫で、HIV感染症などで細胞性免疫が低下すると発症する日和見感染症の代表である。

問題
免疫不全によって生じやすい疾患はどれか。
  1. 1. 肝性脳症
  2. 2. ペラグラ脳症
  3. 3. Wernicke脳症
  4. 4. トキソプラズマ症 ✓
  5. 5. Creutzfeldt-Jakob病

正答:4番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 46.9%難問

32人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — トキソプラズマ症

トキソプラズマは健常者では症状を出さずに潜むことが多い原虫で、HIV感染症などで細胞性免疫が低下すると発症する日和見感染症の代表である。ほかの選択肢は栄養障害・代謝異常・プリオンによる病気で、免疫不全とは結びつかない。


【各選択肢の解説】

1. 肝性脳症
❌ 誤り。免疫不全とは関係しない。正しくは、肝不全でアンモニアなどの有害物質が処理されず脳の働きが乱れる代謝性の脳症である。
2. ペラグラ脳症
❌ 誤り。正しくは、ペラグラはナイアシン(ニコチン酸)欠乏による栄養障害で、皮膚炎・下痢・認知機能障害を起こす。
3. Wernicke脳症
❌ 誤り。正しくは、ビタミンB₁(チアミン)欠乏による脳症で、意識障害・眼球運動障害・運動失調を起こす。アルコール多飲者に多い。
4. トキソプラズマ症
✅ 正しい。体内に潜んでいた原虫が、細胞性免疫の低下によって抑えられなくなり再び増える。AIDSでは脳に膿瘍をつくる脳トキソプラズマ症が問題となる。
5. Creutzfeldt-Jakob病
❌ 誤り。正しくは、異常なプリオン蛋白が脳に蓄積して起こる病気で、急速に進む認知症とミオクローヌスが特徴である。免疫不全で起こりやすくなる病気ではない。

【試験対策ポイント】

病名原因
トキソプラズマ症原虫(日和見感染)
肝性脳症肝不全(代謝)
ペラグラナイアシン欠乏
Wernicke脳症ビタミンB₁欠乏
Creutzfeldt-Jakob病プリオン

日和見感染症の例:ニューモシスチス肺炎・カンジダ症・サイトメガロウイルス感染症・トキソプラズマ症・クリプトコッカス症。

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