第53回 理学療法士国家試験 午後 第13問
整形外科学第53回午後
25歳の男性。野球の試合で走塁中に大腿後面に違和感と痛みが生じた。直後に整形外科を受診したところ、大腿部エックス線写真では骨折を認めなかった。この時点での物理療法で適切なのはどれか。
1. 交代浴
2. 極超短波
3. アイシング
4. ホットパック
5. パラフィン浴
- 1. 交代浴
- 2. 極超短波
- 3. アイシング ✓
- 4. ホットパック
- 5. パラフィン浴
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — アイシング
走塁直後の急性損傷(肉離れの可能性が高い)であり、受傷直後は炎症反応が活動している時期です。この段階ではRICE処置の原則に従い、アイシングによる冷却で炎症の進行を抑制し、腫脹と疼痛を軽減することが最優先となります。
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【各選択肢の解説】
1. 交代浴
❌ 誤り。急性期の受傷直後に循環を促進する交代浴は、むしろ炎症と腫脹を増悪させるため不適切です。
2. 極超短波
❌ 誤り。深部組織への加温効果があり、血流増加により炎症を増悪させるため、受傷直後の急性期には禁忌に近い選択です。
3. アイシング
✅ 正しい。RICE処置(安静・アイシング・圧迫・挙上)の原則に従い、受傷直後の炎症初期には冷却が標準的な物理療法です。
4. ホットパック
❌ 誤り。加温療法は炎症と腫脹を増悪させるため、受傷直後の急性期には不適切です。
5. パラフィン浴
❌ 誤り。パラフィン浴は加温療法であり、急性期には血流増加により症状を悪化させます。
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【試験対策ポイント】
• 受傷直後の急性期(炎症初期)=RICE処置・冷却が原則
• 肉離れ:早期の加温療法は禁忌、腫脹が引いた亜急性期以降に温熱療法を検討
• 骨折を除外した軟部組織損傷の管理:時間経過に応じた物理療法の段階的変更が重要