PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第53回 理学療法士国家試験 午後 第19問

義肢装具学第53回午後

第53回 理学療法士国家試験 午後 第19問(義肢装具学)の正答は 3 です。杖(T字杖)の適切な長さは、杖先を足の小指先から前方・外側に約15 cm離した位置に置き、そのとき肘が約150度(軽度屈曲、約30度屈曲)になる高さに調整する。

問題
65歳の男性。身長165cm。図のように歩行補助具として杖の長さを調整する際、指標とすべき杖先の位置を示すaの距離と肘の角度bの組合せで正しいのはどれか。
第53回午後第19問 図
  1. 1. 20cm ― 100度
  2. 2. 15cm ― 100度
  3. 3. 15cm ― 150度
  4. 4. 5cm ― 150度
  5. 5. 5cm ― 180度

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 15cm ― 150度

杖(T字杖)の適切な長さは、杖先を足の小指先から前方・外側に約15 cm離した位置に置き、そのとき肘が約150度(軽度屈曲、約30度屈曲)になる高さに調整する。図のaが杖先までの距離、bが肘の角度に対応する。


【各選択肢の解説】

1. 20cm ― 100度
❌ 誤り。杖先までの距離20 cmはやや遠く、肘100度は屈曲が強すぎる。杖が長すぎて支持が不安定になる。
2. 15cm ― 100度
❌ 誤り。距離15 cmは適切だが、肘100度では屈曲が強く杖が長すぎる。肘は約150度(軽度屈曲)が正しい。
3. 15cm ― 150度
✅ 正しい。杖先を足先から前外方へ約15 cm、肘屈曲約30度(角度にして約150度)が杖長設定の基準。最も安定した支持が得られる。
4. 5cm ― 150度
❌ 誤り。肘150度は正しいが、杖先までの距離5 cmは足元に近すぎる。基準は約15 cm前外方。
5. 5cm ― 180度
❌ 誤り。距離5 cmは近すぎ、肘180度(完全伸展)では杖が長すぎて荷重時に支えられない。軽度屈曲が必要。

【試験対策ポイント】

杖の長さ設定の基準は「足先から前外方15 cm・肘屈曲約30度(=肘角度約150度)」が定番。別法として「立位で大転子の高さ」「身長÷2+数cm」でも近い値になる。肘を軽度屈曲させるのは、荷重時の衝撃吸収と支持力を確保するため。完全伸展(180度)は誤り。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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