第53回 理学療法士国家試験 午後 第23問
整形外科学第53回午後
第53回 理学療法士国家試験 午後 第23問(整形外科学)の正答は 4 です。膝の屈曲では大腿骨顆部が後方へ転がるのに合わせて半月板も後方へ動く。
問題
端座位で膝関節を完全伸展位から屈曲した際に生じるのはどれか。
- 1. 前十字靱帯は弛緩する。
- 2. 内側側副靱帯は緊張する。
- 3. 屈曲初期に脛骨は外旋する。
- 4. 内側半月板よりも外側半月板の方が大きく移動する。 ✓
- 5. 屈曲初期にすべり運動が生じ、続いて転がり運動が加わる。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 33.3%参考値
21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 内側半月板よりも外側半月板の方が大きく移動する。
膝の屈曲では大腿骨顆部が後方へ転がるのに合わせて半月板も後方へ動く。内側半月板は内側側副靱帯の深層と結合して動きが制限されるが、外側半月板は外側側副靱帯と結合しないため、外側の方が大きく移動する。
【各選択肢の解説】
1. 前十字靱帯は弛緩する。
❌ 誤り。前十字靱帯は線維束ごとに緊張する角度が違い、後外側線維束は伸展位で、前内側線維束は屈曲位で緊張する。正しくは、屈曲しても前内側線維束は緊張を保ち、靱帯全体が弛緩するわけではない。
❌ 誤り。前十字靱帯は線維束ごとに緊張する角度が違い、後外側線維束は伸展位で、前内側線維束は屈曲位で緊張する。正しくは、屈曲しても前内側線維束は緊張を保ち、靱帯全体が弛緩するわけではない。
2. 内側側副靱帯は緊張する。
❌ 誤り。正しくは、内側側副靱帯は伸展位で最も緊張し、屈曲すると弛緩する(側副靱帯が屈曲位でゆるむため、屈曲位では下腿の回旋が可能になる)。
❌ 誤り。正しくは、内側側副靱帯は伸展位で最も緊張し、屈曲すると弛緩する(側副靱帯が屈曲位でゆるむため、屈曲位では下腿の回旋が可能になる)。
3. 屈曲初期に脛骨は外旋する。
❌ 誤り。脛骨の外旋は伸展の最終域で起こる終末強制回旋(screw-home movement)である。正しくは、屈曲初期にはその逆で脛骨が内旋し、ロックが解除される。
❌ 誤り。脛骨の外旋は伸展の最終域で起こる終末強制回旋(screw-home movement)である。正しくは、屈曲初期にはその逆で脛骨が内旋し、ロックが解除される。
4. 内側半月板よりも外側半月板の方が大きく移動する。
✅ 正しい。外側半月板は関節包や側副靱帯への付着がゆるく可動性が大きいため、屈曲時の後方移動量が内側半月板より大きい。動きが小さい内側半月板の方が損傷しやすい理由にもなる。
✅ 正しい。外側半月板は関節包や側副靱帯への付着がゆるく可動性が大きいため、屈曲時の後方移動量が内側半月板より大きい。動きが小さい内側半月板の方が損傷しやすい理由にもなる。
5. 屈曲初期にすべり運動が生じ、続いて転がり運動が加わる。
❌ 誤り。順序が逆である。正しくは、屈曲初期は大腿骨顆部の転がり運動が主で、屈曲が進むとすべり運動が加わる。
❌ 誤り。順序が逆である。正しくは、屈曲初期は大腿骨顆部の転がり運動が主で、屈曲が進むとすべり運動が加わる。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 屈曲時 |
|---|---|
| 転がり・すべり | 初期は転がり→すべりが加わる |
| 脛骨の回旋 | 屈曲初期に内旋(ロック解除)/伸展最終域で外旋 |
| 半月板 | 後方へ移動・外側の方が大きい |
| 内側側副靱帯 | 弛緩(伸展位で緊張) |
| 前十字靱帯 | 前内側線維束は屈曲位でも緊張 |
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