第53回 理学療法士国家試験 午後 第28問
臨床心理学第53回午後
第53回 理学療法士国家試験 午後 第28問(臨床心理学)の正答は 1 です。慢性腰痛の認知行動療法は「痛い=動くと悪くなる」という思い込み(恐怖回避思考・破局的思考)を正し、活動を増やすことをねらう。
問題
慢性腰痛に対する認知行動療法でないのはどれか。
- 1. 痛みの有無を頻回に尋ねる。 ✓
- 2. 腰痛の不安を解消する映像を見せる。
- 3. 腰を反らせても痛まない成功体験を繰り返させる。
- 4. 痛みがあってもできる活動があることを認識させる。
- 5. 適切な身体活動は痛みを増悪させないことを説明する。
正答:1番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 32.6%難問
43人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 痛みの有無を頻回に尋ねる。
慢性腰痛の認知行動療法は「痛い=動くと悪くなる」という思い込み(恐怖回避思考・破局的思考)を正し、活動を増やすことをねらう。痛みの有無を何度も尋ねると、患者の注意が痛みに向き、痛みを訴える行動を強めてしまうので、認知行動療法にあたらない。
【各選択肢の解説】
1. 痛みの有無を頻回に尋ねる。
✅ 正しい(=正答)。痛みへの注目を繰り返すことは痛み行動への注目(強化)となり、痛みへのとらわれを強める。認知行動療法では痛みでなく、できた活動に注目する。
✅ 正しい(=正答)。痛みへの注目を繰り返すことは痛み行動への注目(強化)となり、痛みへのとらわれを強める。認知行動療法では痛みでなく、できた活動に注目する。
2. 腰痛の不安を解消する映像を見せる。
❌ 誤り。正しくは、腰痛に対する誤った不安や恐怖を和らげる教育的な介入で、認知行動療法の要素である。
❌ 誤り。正しくは、腰痛に対する誤った不安や恐怖を和らげる教育的な介入で、認知行動療法の要素である。
3. 腰を反らせても痛まない成功体験を繰り返させる。
❌ 誤り。正しくは、恐れて避けていた動作を実際に行い「動いても大丈夫」と体験させる段階的曝露で、認知行動療法の要素である。
❌ 誤り。正しくは、恐れて避けていた動作を実際に行い「動いても大丈夫」と体験させる段階的曝露で、認知行動療法の要素である。
4. 痛みがあってもできる活動があることを認識させる。
❌ 誤り。正しくは、「痛みがある=何もできない」という考え方を修正する働きかけで、認知行動療法の要素である。
❌ 誤り。正しくは、「痛みがある=何もできない」という考え方を修正する働きかけで、認知行動療法の要素である。
5. 適切な身体活動は痛みを増悪させないことを説明する。
❌ 誤り。正しくは、活動への誤った思い込みを正す説明で、活動量を増やすための認知行動療法の要素である。
❌ 誤り。正しくは、活動への誤った思い込みを正す説明で、活動量を増やすための認知行動療法の要素である。
【試験対策ポイント】
- 恐怖回避モデル:痛みへの恐怖→動作の回避→廃用・抑うつ→痛みの増悪、という悪循環
- 認知行動療法=思い込みの修正(説明・教育)+行動の変化(段階的な活動・成功体験)
- 痛みに注目を集める関わり(頻回に痛みを尋ねる・安静を勧める)は逆効果
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