PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第53回 理学療法士国家試験 午後 第34問

生理学第53回午後

第53回 理学療法士国家試験 午後 第34問(生理学)の正答は 4 です。検査値はpH 7.32(アシデミア)、HCO₃⁻ 17(低下)、PaCO₂ 33(低下)です。

問題
動脈血ガス分析結果がpH 7.32、PaCO₂ 33 Torr、PaO₂ 83 Torr、HCO₃⁻ 17 mEq/L である場合に予想される呼吸様式はどれか。
  1. 1. 徐呼吸
  2. 2. 頻呼吸
  3. 3. 無呼吸
  4. 4. Kussmaul呼吸
  5. 5. Cheyne-Stokes呼吸

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — Kussmaul呼吸

検査値はpH 7.32(アシデミア)、HCO₃⁻ 17(低下)、PaCO₂ 33(低下)です。HCO₃⁻が一次的に低下し、pHが酸性に傾く代謝性アシドーシスで、PaCO₂低下は呼吸性の代償です。代謝性アシドーシスを代償する深く大きい呼吸=Kussmaul呼吸が予想され、正答は4です。


【各選択肢の解説】

1. 徐呼吸
❌ 誤り。徐呼吸は換気が減少しPaCO₂が上昇する病態に伴います。本例はPaCO₂が低下しており、換気は増加しているため逆です。
2. 頻呼吸
❌ 誤り。頻呼吸(速く浅い呼吸)も換気増加を示しますが、代謝性アシドーシスの代償として典型的なのは「深く大きい」Kussmaul呼吸です。設問が求める最も適切な呼吸様式とはいえません。
3. 無呼吸
❌ 誤り。無呼吸ではPaCO₂が上昇し代謝性アシドーシスを代償できません。本病態と矛盾します。
4. Kussmaul呼吸
✅ 正しい。代謝性アシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシス等)の代償として、CO₂を排出するため深く大きい規則的な呼吸が出現します。低HCO₃⁻・低PaCO₂・酸性pHと整合します。
5. Cheyne-Stokes呼吸
❌ 誤り。漸増漸減と無呼吸を繰り返す周期性呼吸で、心不全や中枢神経障害でみられます。代謝性アシドーシスの代償様式ではありません。

【試験対策ポイント】

血液ガス読解は手順化する。①pHで酸塩基(7.35未満=アシデミア)、②HCO₃⁻とPaCO₂のどちらが一次変化か判定。本例はHCO₃⁻低下が主因→代謝性アシドーシス、PaCO₂低下は呼吸性代償。代謝性アシドーシス=Kussmaul呼吸(深く大きい)は鉄板の組合せ(糖尿病性ケトアシドーシスが代表)。Cheyne-Stokesは心不全・脳障害の周期性呼吸と区別する。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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