第53回 理学療法士国家試験 午後 第44問
臨床心理学第53回午後
第53回 理学療法士国家試験 午後 第44問(臨床心理学)の正答は 3 です。ボツリヌス毒素は神経筋接合部でアセチルコリンの放出を阻害して筋を弛緩させる薬で、痙縮(筋緊張亢進)に用いる。
問題
脳血管障害の患者に対する治療で適切でないのはどれか。
- 1. 片麻痺に対するCI療法
- 2. 抑うつ状態に対する認知行動療法
- 3. 弛緩性麻痺に対するボツリヌス毒素療法 ✓
- 4. 歩行障害に対するトレッドミル歩行練習
- 5. 半側空間無視に対するプリズム適応療法
正答:3番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 54.1%標準
37人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 弛緩性麻痺に対するボツリヌス毒素療法
ボツリヌス毒素は神経筋接合部でアセチルコリンの放出を阻害して筋を弛緩させる薬で、痙縮(筋緊張亢進)に用いる。筋緊張が低い弛緩性麻痺に使う理由はなく、適切でない。
【各選択肢の解説】
1. 片麻痺に対するCI療法
✅ 正しい(適切)。CI療法は非麻痺側上肢をミトンなどで拘束し、麻痺側上肢を課題練習で集中的に使わせる。学習性不使用を断ち、麻痺側上肢の使用頻度と機能を改善する。
✅ 正しい(適切)。CI療法は非麻痺側上肢をミトンなどで拘束し、麻痺側上肢を課題練習で集中的に使わせる。学習性不使用を断ち、麻痺側上肢の使用頻度と機能を改善する。
2. 抑うつ状態に対する認知行動療法
✅ 正しい(適切)。脳卒中後うつに対して、否定的な考え方と行動の悪循環を修正する認知行動療法は心理療法の選択肢の一つである。
✅ 正しい(適切)。脳卒中後うつに対して、否定的な考え方と行動の悪循環を修正する認知行動療法は心理療法の選択肢の一つである。
3. 弛緩性麻痺に対するボツリヌス毒素療法
❌ 誤り(=正答)。筋をさらに弛緩させるだけで機能は改善しない。正しくはボツリヌス毒素療法は痙縮に対して行い、局所の筋緊張を下げてROMの改善や介護負担の軽減を図る。
❌ 誤り(=正答)。筋をさらに弛緩させるだけで機能は改善しない。正しくはボツリヌス毒素療法は痙縮に対して行い、局所の筋緊張を下げてROMの改善や介護負担の軽減を図る。
4. 歩行障害に対するトレッドミル歩行練習
✅ 正しい(適切)。トレッドミル(体重免荷を併用することもある)は歩行の反復回数を多く確保でき、脳卒中後の歩行速度・持久性の改善に用いられる。
✅ 正しい(適切)。トレッドミル(体重免荷を併用することもある)は歩行の反復回数を多く確保でき、脳卒中後の歩行速度・持久性の改善に用いられる。
5. 半側空間無視に対するプリズム適応療法
✅ 正しい(適切)。視野を右へずらすプリズム眼鏡をかけて目標を指す練習を繰り返すと、外した後に左側への探索が広がる(残効)。この効果を利用して半側空間無視の改善を図る。
✅ 正しい(適切)。視野を右へずらすプリズム眼鏡をかけて目標を指す練習を繰り返すと、外した後に左側への探索が広がる(残効)。この効果を利用して半側空間無視の改善を図る。
【試験対策ポイント】
| 治療 | 対象 |
|---|---|
| ボツリヌス毒素療法 | 痙縮(上肢・下肢) |
| CI療法 | 片麻痺上肢(ある程度の随意運動が残る例) |
| プリズム適応療法 | 半側空間無視 |
| トレッドミル歩行練習 | 歩行障害 |
「弛緩」と「痙縮」の入れ替えがひっかけの仕組み。治療と標的症状を対で覚える。
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