第53回 理学療法士国家試験 午後 第49問
理学療法評価学第53回午後
第53回 理学療法士国家試験 午後 第49問(理学療法評価学)の正答は 1・2 です。気管吸引は分泌物と一緒に肺内の空気も吸い出すため、低酸素・気道粘膜損傷・無気肺などの合併症を起こしうる。
問題
人工呼吸器を使用している重症心身障害児の気管吸引を実施する上で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 気管吸引後、聴診する。 ✓
- 2. 気管吸引時にはSpO₂を確認する。 ✓
- 3. 吸引圧は20 kPa(150 mmHg)以上に設定する。
- 4. 吸引カテーテルは気管分岐部の先まで挿入する。
- 5. 気管吸引は1回の吸引につき30秒間程度持続して行う。
正答:1・2番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 26.1%参考値
23人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1・2番 — 気管吸引後、聴診する。・気管吸引時にはSpO₂を確認する。
気管吸引は分泌物と一緒に肺内の空気も吸い出すため、低酸素・気道粘膜損傷・無気肺などの合併症を起こしうる。実施中はSpO₂で酸素化を監視し、実施後は聴診で効果と換気を確かめるのが基本である。
【各選択肢の解説】
1. 気管吸引後、聴診する。
✅ 正しい。吸引前に聴いた副雑音が消えたか、左右の呼吸音が出ているかを確かめ、分泌物が取れたかと無気肺などの有無を評価する。
✅ 正しい。吸引前に聴いた副雑音が消えたか、左右の呼吸音が出ているかを確かめ、分泌物が取れたかと無気肺などの有無を評価する。
2. 気管吸引時にはSpO₂を確認する。
✅ 正しい。吸引中は換気が中断されSpO₂が下がりうるため、モニターで低下を早く察知して中断・酸素化の判断に使う。
✅ 正しい。吸引中は換気が中断されSpO₂が下がりうるため、モニターで低下を早く察知して中断・酸素化の判断に使う。
3. 吸引圧は20 kPa(150 mmHg)以上に設定する。
❌ 誤り。高すぎる陰圧は粘膜損傷や肺胞虚脱を招く。正しくは吸引圧は最大でも20 kPa(150 mmHg)を超えないように設定する(日本呼吸療法医学会 気管吸引ガイドライン2013)。小児ではさらに低い圧を用いる。
❌ 誤り。高すぎる陰圧は粘膜損傷や肺胞虚脱を招く。正しくは吸引圧は最大でも20 kPa(150 mmHg)を超えないように設定する(日本呼吸療法医学会 気管吸引ガイドライン2013)。小児ではさらに低い圧を用いる。
4. 吸引カテーテルは気管分岐部の先まで挿入する。
❌ 誤り。分岐部を越えると気管支粘膜を傷つけ、迷走神経反射を誘発しうる。正しくはカテーテルの先端が気管分岐部に当たらない位置までにとどめる。
❌ 誤り。分岐部を越えると気管支粘膜を傷つけ、迷走神経反射を誘発しうる。正しくはカテーテルの先端が気管分岐部に当たらない位置までにとどめる。
5. 気管吸引は1回の吸引につき30秒間程度持続して行う。
❌ 誤り。30秒も吸引を続けると低酸素の危険が大きい。正しくは1回の吸引は挿入から終了まで15秒以内、陰圧をかけるのは10秒以内とする(同ガイドライン)。
❌ 誤り。30秒も吸引を続けると低酸素の危険が大きい。正しくは1回の吸引は挿入から終了まで15秒以内、陰圧をかけるのは10秒以内とする(同ガイドライン)。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 基準(気管吸引ガイドライン2013) |
|---|---|
| 吸引圧 | 最大20 kPa(150 mmHg) |
| 時間 | 1回15秒以内・陰圧は10秒以内 |
| 挿入の深さ | 気管分岐部に当たらない位置まで |
| 観察 | 実施中のSpO₂・前後の聴診 |
「以上」「先まで」「30秒」はいずれも基準の逆。
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