第53回 理学療法士国家試験 午後 第58問
解剖学第53回午後
泌尿器の解剖について正しいのはどれか。
1. 膀胱括約筋は平滑筋である。
2. 膀胱尖には膀胱三角が位置する。
3. 膀胱底は膀胱の前方に位置する。
4. 尿管は総腸骨動脈の後方を通る。
5. 尿管壁は粘膜と外膜の2層からなる。
- 1. 膀胱括約筋は平滑筋である。 ✓
- 2. 膀胱尖には膀胱三角が位置する。
- 3. 膀胱底は膀胱の前方に位置する。
- 4. 尿管は総腸骨動脈の後方を通る。
- 5. 尿管壁は粘膜と外膜の2層からなる。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 膀胱括約筋は平滑筋である。
膀胱括約筋は尿道内括約筋で平滑筋から構成されており、自律神経支配を受けます。膀胱の排尿機能に関わる主要な括約筋であり、この正確な理解が泌尿器系の基本です。
---
【各選択肢の解説】
1. 膀胱括約筋は平滑筋である。
✅ 正しい。膀胱頸部の内括約筋は平滑筋で副交感神経支配を受け、排尿時に弛緩します。
2. 膀胱尖には膀胱三角が位置する。
❌ 誤り。膀胱三角は膀胱底(後壁下部)に位置し、3つの尿管口と尿道内口で形成される三角形領域です。膀胱尖は膀胱の前上方に位置します。
3. 膀胱底は膀胱の前方に位置する。
❌ 誤り。膀胱底は膀胱の後下方(後壁下部)に位置し、直腸に面しています。
4. 尿管は総腸骨動脈の後方を通る。
❌ 誤り。尿管は総腸骨動脈の前方または外側を通過します。小骨盤内で動脈を交差するのが特徴です。
5. 尿管壁は粘膜と外膜の2層からなる。
❌ 誤り。尿管壁は粘膜・筋層・外膜の3層構造です。筋層は平滑筋で蠕動運動を行います。
---
【試験対策ポイント】
• 膀胱三角は膀胱底に位置し、尿管口2個と尿道内口1個で形成
• 膀胱括約筋は平滑筋(内括約筋)で副交感神経支配
• 尿管壁は3層構造(粘膜・筋層・外膜)