第53回 理学療法士国家試験 午後 第74問
解剖学第53回午後
運動学習について正しいのはどれか。
1. 動機付けが高いほどパフォーマンスが向上する。
2. 覚醒レベルが高いほどパフォーマンスが向上する。
3. 学習によるパフォーマンスの向上は直線的に起こる。
4. 2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響は大きくなる。
5. パフォーマンスの向上がみられなくなることは運動学習の停止を意味する。
- 1. 動機付けが高いほどパフォーマンスが向上する。
- 2. 覚醒レベルが高いほどパフォーマンスが向上する。
- 3. 学習によるパフォーマンスの向上は直線的に起こる。
- 4. 2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響は大きくなる。 ✓
- 5. パフォーマンスの向上がみられなくなることは運動学習の停止を意味する。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響は大きくなる。
運動学習における転移は、ある運動課題で習得した知識や技能が別の運動課題へどの程度影響するかを示すもので、2つの課題間の類似性が高いほど正の転移が大きく生じます。
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【各選択肢の解説】
1. 動機付けが高いほどパフォーマンスが向上する。
❌ 誤り。動機付けが高すぎると覚醒レベルが過度に上昇し、かえってパフォーマンスが低下する可能性がある(ヤーキーズ・ドッドソンの法則)。
2. 覚醒レベルが高いほどパフォーマンスが向上する。
❌ 誤り。覚醒レベルとパフォーマンスの関係は逆U字型で、最適な覚醒レベルを超えるとパフォーマンスは低下する。
3. 学習によるパフォーマンスの向上は直線的に起こる。
❌ 誤り。運動学習による上達曲線は通常S字型であり、初期段階では急速に、その後は緩やかに向上する。
4. 2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響は大きくなる。
✅ 正しい。課題間の類似性が高いほど正の転移が大きく、学習の効率性が向上する。
5. パフォーマンスの向上がみられなくなることは運動学習の停止を意味する。
❌ 誤り。パフォーマンスが停止した状態でも、学習自体は進行している(潜在学習)。プラトー現象である可能性もある。
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【試験対策ポイント】
- ヤーキーズ・ドッドソンの法則:覚醒レベルとパフォーマンスは逆U字型の関係
- 転移:課題間の類似性が高いほど正の転移が大きい
- 上達曲線:直線的ではなくS字型を示す