PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第53回 理学療法士国家試験 午後 第74問

解剖学第53回午後

第53回 理学療法士国家試験 午後 第74問(解剖学)の正答は 4 です。転移とは、ある課題の学習が別の課題の学習や遂行に影響することである。

問題
運動学習について正しいのはどれか。
  1. 1. 動機付けが高いほどパフォーマンスが向上する。
  2. 2. 覚醒レベルが高いほどパフォーマンスが向上する。
  3. 3. 学習によるパフォーマンスの向上は直線的に起こる。
  4. 4. 2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響は大きくなる。 ✓
  5. 5. パフォーマンスの向上がみられなくなることは運動学習の停止を意味する。

正答:4番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 41.5%難問

53人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響は大きくなる。

転移とは、ある課題の学習が別の課題の学習や遂行に影響することである。2つの課題で動きの要素や刺激と反応の対応が共通するほど、学習したものが持ち越されやすく、影響は大きくなる。


【各選択肢の解説】

1. 動機付けが高いほどパフォーマンスが向上する。
❌ 誤り。動機付けが強すぎると緊張・覚醒が過剰になる。正しくは適度な動機付けで最もよく、高すぎるとかえってパフォーマンスが低下することがある。
2. 覚醒レベルが高いほどパフォーマンスが向上する。
❌ 誤り。覚醒とパフォーマンスは単調な関係ではない。正しくは逆U字の関係で、中等度の覚醒で最もよく、高すぎても低すぎても低下する(Yerkes-Dodsonの法則)。
3. 学習によるパフォーマンスの向上は直線的に起こる。
❌ 誤り。学習曲線は一定の傾きにはならない。正しくは初期に大きく伸びて次第に緩やかになり、途中で停滞(プラトー)がみられることもある。
4. 2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響は大きくなる。
✅ 正しい。課題の要素が共通するほど学習が持ち越され、転移の影響が大きくなる。
5. パフォーマンスの向上がみられなくなることは運動学習の停止を意味する。
❌ 誤り。停滞期(プラトー)は外から見える成績が伸びない時期である。正しくはプラトーの間も学習は進んでいることがあり、その後ふたたび向上がみられる。

【試験対策ポイント】

  • 転移:前の学習が後の学習を助ける=正の転移、妨げる=負の転移。類似性が高いほど影響は大きい
  • 覚醒・動機付け:逆U字(適度が最良)
  • 学習曲線:非直線・プラトーあり
  • 「〜ほど高いほど向上する」という単調な言い切りは誤りの選択肢になりやすい
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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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