第53回 理学療法士国家試験 午後 第98問
生理学第53回午後
神経性無食欲症について正しいのはどれか。
1. 頻脈になる。
2. 無月経になる。
3. 恥毛が脱落する。
4. 体温が上昇する。
5. 行動が不活発になる。
- 1. 頻脈になる。
- 2. 無月経になる。 ✓
- 3. 恥毛が脱落する。
- 4. 体温が上昇する。
- 5. 行動が不活発になる。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 無月経になる。
神経性無食欲症では、極度の栄養不良と体脂肪の低下により、ホルモン分泌が抑制されて無月経が生じます。これは本症の診断基準の一つであり、最も典型的な身体症状です。
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【各選択肢の解説】
1. 頻脈になる。
❌ 誤り。神経性無食欲症では基礎代謝が低下するため、むしろ徐脈(低心拍数)になります。
2. 無月経になる。
✅ 正しい。栄養不良による体脂肪率の低下と、ストレスによるホルモン分泌抑制によって無月経が発生し、診断基準に含まれます。
3. 恥毛が脱落する。
❌ 誤り。毛髪脱落は起こりますが、恥毛は性ホルモン依存性毛として比較的保持されます。むしろ体毛の軟毛化(lanuge)が見られます。
4. 体温が上昇する。
❌ 誤り。代謝の低下により体温は低下(低体温)します。これも本症の特徴的所見です。
5. 行動が不活発になる。
❌ 誤り。むしろ栄養不良にもかかわらず、多動傾向や運動量の増加が見られることがあります。
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【試験対策ポイント】
・神経性無食欲症の診断基準:無月経、体重減少(標準体重の85%以下)、歪んだ身体像
・身体症状:低体温、徐脈、低血圧、便秘、脱毛(頭部)
・内分泌異常:ホルモン低下による無月経、LH/FSH低下