第54回 理学療法士国家試験 午前 第7問
物理療法第54回午前
第54回 理学療法士国家試験 午前 第7問(物理療法)の正答は 5 です。振幅は正常範囲なのに、伝導速度だけが遅い。
問題
正中神経を手首と肘部で電気刺激した運動神経伝導検査の波形を示す。この運動神経伝導検査から考えられる病態はどれか。ただし、手首と肘部の刺激部位間の距離は175 mmである。(正常範囲:振幅3.5 mV以上、運動神経伝導速度48 m/s以上)
- 1. 運動ニューロン変性
- 2. 軸索変性
- 3. 神経筋接合部異常
- 4. 正常
- 5. 脱髄 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 37%難問
46人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 脱髄
振幅は正常範囲なのに、伝導速度だけが遅い。軸索は保たれ、髄鞘の障害で伝導が遅れている=脱髄である。
【各選択肢の解説】
途中式:
- 振幅:手首刺激 11.5 mV、肘部刺激 9.2 mV → どちらも3.5 mV以上で正常
- 潜時の差:10.9 ms − 5.9 ms = 5.0 ms
- 伝導速度:175 mm ÷ 5.0 ms = 35 m/s → 48 m/s未満で低下
1. 運動ニューロン変性
❌ 誤り。運動ニューロンが減ると働く軸索の数が減り、振幅が下がる。正しくは運動ニューロン変性では振幅低下が主で、伝導速度は保たれやすい。
❌ 誤り。運動ニューロンが減ると働く軸索の数が減り、振幅が下がる。正しくは運動ニューロン変性では振幅低下が主で、伝導速度は保たれやすい。
2. 軸索変性
❌ 誤り。この波形は振幅が正常である。正しくは軸索変性では振幅が低下し、伝導速度は正常か軽い低下にとどまる。
❌ 誤り。この波形は振幅が正常である。正しくは軸索変性では振幅が低下し、伝導速度は正常か軽い低下にとどまる。
3. 神経筋接合部異常
❌ 誤り。神経筋接合部は神経の先にあり、神経の伝導速度は変わらない。正しくは神経筋接合部の異常は反復刺激試験(漸減・漸増)で調べる。
❌ 誤り。神経筋接合部は神経の先にあり、神経の伝導速度は変わらない。正しくは神経筋接合部の異常は反復刺激試験(漸減・漸増)で調べる。
4. 正常
❌ 誤り。伝導速度35 m/sは正常範囲の48 m/sを下回っている。正しくは伝導速度の低下を示す異常所見である。
❌ 誤り。伝導速度35 m/sは正常範囲の48 m/sを下回っている。正しくは伝導速度の低下を示す異常所見である。
5. 脱髄
✅ 正しい。髄鞘が傷つくと跳躍伝導が損なわれ、伝導速度が下がる。軸索そのものは残るので振幅は保たれ、この波形と一致する。
✅ 正しい。髄鞘が傷つくと跳躍伝導が損なわれ、伝導速度が下がる。軸索そのものは残るので振幅は保たれ、この波形と一致する。
【試験対策ポイント】
| 病態 | 振幅 | 伝導速度 |
|---|---|---|
| 軸索変性 | 低下 | 正常〜軽い低下 |
| 脱髄 | 保たれやすい | 低下 |
伝導速度=刺激部位間の距離 ÷ 潜時の差。単位はmm÷ms=m/s。
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