第54回 理学療法士国家試験 午前 第46問
神経内科学第54回午前
脊髄損傷による対麻痺患者に対して立位・歩行練習を行う目的として誤っているのはどれか。
1. 痙縮の減弱
2. 褥瘡の予防
3. 異常疼痛の抑制
4. 骨粗鬆症の予防
5. 消化管運動の促進
- 1. 痙縮の減弱
- 2. 褥瘡の予防
- 3. 異常疼痛の抑制 ✓
- 4. 骨粗鬆症の予防
- 5. 消化管運動の促進
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 異常疼痛の抑制
脊髄損傷による対麻痺患者に対する立位・歩行練習の主な目的は、廃用症候群の予防と全身機能の維持向上です。異常疼痛(神経因性疼痛)は脊髄損傷後に生じる中枢性疼痛であり、立位・歩行練習によって直接的に抑制される根拠が乏しく、むしろ薬物療法や疼痛管理が必要となります。
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【各選択肢の解説】
1. 痙縮の減弱
✅ 正しい。立位・歩行練習などの運動療法は、筋活動を促通し痙縮の軽減に有効です。
2. 褥瘡の予防
✅ 正しい。立位・歩行により身体を動かすことで、同一部位への圧迫が軽減され褥瘡予防につながります。
3. 異常疼痛の抑制
❌ 誤り。脊髄損傷後の異常疼痛(中枢性神経因性疼痛)は、立位・歩行練習では直接的には改善せず、薬物療法や専門的疼痛管理が必要です。
4. 骨粗鬆症の予防
✅ 正しい。立位・歩行時の下肢荷重は骨への刺激となり、骨密度低下の予防に効果的です。
5. 消化管運動の促進
✅ 正しい。身体活動の増加により腹圧が高まり、腸蠕動が促進され便秘予防になります。
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【試験対策ポイント】
• 脊髄損傷患者の立位・歩行練習:廃用症候群予防が主目的
• 異常疼痛(中枢性疼痛):立位・歩行では対応不可、薬物療法が必要
• 脊髄損傷後の合併症:褥瘡、骨粗鬆症、便秘などの廃用症候群が重要