第54回 理学療法士国家試験 午前 第71問
運動学第54回午前
第54回 理学療法士国家試験 午前 第71問(運動学)の正答は 3 です。膝蓋骨は大腿四頭筋腱の中にある種子骨で、大腿四頭筋の力線を膝関節の回転中心から前方へ離すことで、伸展のモーメントアーム(てこの腕)を長くする。
問題
膝蓋骨で正しいのはどれか。
- 1. 関節面は外側面に比べて内側面で広い。
- 2. 膝関節屈曲位で可動性が高くなる。
- 3. 膝関節伸筋の作用効率を高めている。 ✓
- 4. 膝関節の屈曲に伴い上方に引かれる。
- 5. 膝関節の伸展に伴い接触面は上方に移動する。
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 50%参考値
22人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 膝関節伸筋の作用効率を高めている
膝蓋骨は大腿四頭筋腱の中にある種子骨で、大腿四頭筋の力線を膝関節の回転中心から前方へ離すことで、伸展のモーメントアーム(てこの腕)を長くする。
【各選択肢の解説】
1. 関節面は外側面に比べて内側面で広い。
❌ 誤り。正しくは、膝蓋骨の関節面は外側面の方が内側面より広い。
❌ 誤り。正しくは、膝蓋骨の関節面は外側面の方が内側面より広い。
2. 膝関節屈曲位で可動性が高くなる。
❌ 誤り。屈曲位では膝蓋骨が大腿骨の膝蓋面(滑車溝)にはまり込み、可動性は低い。正しくは、可動性が高いのは伸展位(大腿四頭筋が緩んだ状態)である。
❌ 誤り。屈曲位では膝蓋骨が大腿骨の膝蓋面(滑車溝)にはまり込み、可動性は低い。正しくは、可動性が高いのは伸展位(大腿四頭筋が緩んだ状態)である。
3. 膝関節伸筋の作用効率を高めている。
✅ 正しい(=正答)。膝蓋骨があることで大腿四頭筋の力線が回転中心から遠ざかり、同じ筋力でも大きな伸展トルクを出せる。
✅ 正しい(=正答)。膝蓋骨があることで大腿四頭筋の力線が回転中心から遠ざかり、同じ筋力でも大きな伸展トルクを出せる。
4. 膝関節の屈曲に伴い上方に引かれる。
❌ 誤り。正しくは、屈曲に伴い膝蓋骨は膝蓋靱帯に引かれて下方へ移動する。上方へ引かれるのは伸展時である。
❌ 誤り。正しくは、屈曲に伴い膝蓋骨は膝蓋靱帯に引かれて下方へ移動する。上方へ引かれるのは伸展時である。
5. 膝関節の伸展に伴い接触面は上方に移動する。
❌ 誤り。正しくは、伸展に伴い大腿骨との接触面は膝蓋骨の下方(下極側)へ移動する。屈曲が深くなるほど接触面は膝蓋骨の上方へ移る。
❌ 誤り。正しくは、伸展に伴い大腿骨との接触面は膝蓋骨の下方(下極側)へ移動する。屈曲が深くなるほど接触面は膝蓋骨の上方へ移る。
【試験対策ポイント】
| 膝の動き | 膝蓋骨の移動 | 膝蓋骨上の接触面 |
|---|---|---|
| 屈曲 | 下方 | 上方へ |
| 伸展 | 上方 | 下方へ |
膝蓋骨の移動方向と接触面の移動方向は逆になる点が入れ替えのひっかけである。
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