第54回 理学療法士国家試験 午前 第72問
解剖学第54回午前
第54回 理学療法士国家試験 午前 第72問(解剖学)の正答は 5 です。膝の屈伸は転がりと滑りの組合せで、その量は内側と外側で異なる。
問題
膝関節の運動で正しいのはどれか。
- 1. 側副靱帯は屈曲時に緊張する。
- 2. 関節包の後面は前面に比べて伸縮性が高い。
- 3. 半月板の内外縁とも遊離して可動性に関与する。
- 4. 大腿骨の脛骨上の転がり運動は、屈曲最終域までみられる。
- 5. 大腿骨の脛骨上の転がり運動は外側顆部の方が内側顆部より大きい。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 35.6%難問
45人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 大腿骨の脛骨上の転がり運動は外側顆部の方が内側顆部より大きい
膝の屈伸は転がりと滑りの組合せで、その量は内側と外側で異なる。屈曲時、外側顆は内側顆より大きく後方へ転がり、この左右差が屈伸に伴う脛骨の回旋につながる。
【各選択肢の解説】
1. 側副靱帯は屈曲時に緊張する。
❌ 誤り。正しくは、内側・外側側副靱帯は伸展位で緊張し、屈曲位では緩む。屈曲位で回旋が可能になるのはこのためである。
❌ 誤り。正しくは、内側・外側側副靱帯は伸展位で緊張し、屈曲位では緩む。屈曲位で回旋が可能になるのはこのためである。
2. 関節包の後面は前面に比べて伸縮性が高い。
❌ 誤り。後面の関節包は伸展位で緊張して過伸展を制動する。正しくは、屈曲で大きく引き伸ばされる前面の方がゆとりがあり、後面は前面より伸縮性が低い。
❌ 誤り。後面の関節包は伸展位で緊張して過伸展を制動する。正しくは、屈曲で大きく引き伸ばされる前面の方がゆとりがあり、後面は前面より伸縮性が低い。
3. 半月板の内外縁とも遊離して可動性に関与する。
❌ 誤り。正しくは、半月板の外縁は関節包に付着しており、遊離しているのは内縁である。
❌ 誤り。正しくは、半月板の外縁は関節包に付着しており、遊離しているのは内縁である。
4. 大腿骨の脛骨上の転がり運動は、屈曲最終域までみられる。
❌ 誤り。転がりだけでは大腿骨が脛骨の後方へ転がり落ちてしまう。正しくは、転がりは屈曲初期が主で、屈曲が進むと滑りが主体になる。
❌ 誤り。転がりだけでは大腿骨が脛骨の後方へ転がり落ちてしまう。正しくは、転がりは屈曲初期が主で、屈曲が進むと滑りが主体になる。
5. 大腿骨の脛骨上の転がり運動は外側顆部の方が内側顆部より大きい。
✅ 正しい(=正答)。内側顆は比較的その場で回るのに対し、外側顆は屈曲に伴い大きく後方へ転がる。内外側で動く量が違うことが、膝の屈伸に回旋が伴う一因となる。
✅ 正しい(=正答)。内側顆は比較的その場で回るのに対し、外側顆は屈曲に伴い大きく後方へ転がる。内外側で動く量が違うことが、膝の屈伸に回旋が伴う一因となる。
【試験対策ポイント】
- 屈曲初期=転がり主体 → 屈曲が進むと滑り主体
- 転がりの量:外側顆>内側顆
- 側副靱帯:伸展で緊張・屈曲で弛緩
- 伸展の最終域で脛骨が外旋する=終末強制回旋運動(screw-home movement)
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