第54回 理学療法士国家試験 午前 第83問
理学療法評価学第54回午前
絞扼性神経障害における障害部位と症候の組合せで正しいのはどれか。
1. 手根管 ——— 下垂手
2. 足根管 ——— 足背の異常感覚
3. 梨状筋 ——— 下腿内側の異常感覚
4. 肘部管 ——— 涙滴徴候
5. 腓骨頭 ——— 下垂足
- 1. 手根管 ——— 下垂手
- 2. 足根管 ——— 足背の異常感覚
- 3. 梨状筋 ——— 下腿内側の異常感覚
- 4. 肘部管 ——— 涙滴徴候
- 5. 腓骨頭 ——— 下垂足 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 腓骨頭 ——— 下垂足
腓骨頭部での腓骨神経絞扼により、前脛骨筋などの下腿前面筋が麻痺し、足関節の背屈ができなくなることで下垂足が生じます。これは絞扼性神経障害の中でも最も頻度の高い障害部位です。
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【各選択肢の解説】
1. 手根管 ——— 下垂手
❌ 誤り。手根管症候群では正中神経が障害され、母指対立筋の萎縮と示指・中指の感覚障害が生じます。下垂手は橈骨神経麻痺で起こります。
2. 足根管 ——— 足背の異常感覚
❌ 誤り。足根管症候群では後脛骨神経が障害され、足底と足趾の異常感覚が生じます。足背の感覚障害は腓腹神経の障害で起こります。
3. 梨状筋 ——— 下腿内側の異常感覚
❌ 誤り。梨状筋症候群では坐骨神経が障害され、下腿外側や足背の異常感覚が生じます。下腿内側は脛骨神経領域です。
4. 肘部管 ——— 涙滴徴候
❌ 誤り。肘部管症候群では尺骨神経が障害され、手の小指・環指の感覚障害と骨間筋の萎縮が生じます。涙滴徴候(涙滴状萎縮)は手根管症候群で起こります。
5. 腓骨頭 ——— 下垂足
✅ 正しい。腓骨神経は腓骨頭で絞扼されやすく、前脛骨筋麻痺により足が下垂する特徴的な症候が生じます。
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【試験対策ポイント】
• 腓骨頭絞扼:下垂足、外反母趾様の足(最頻度)
• 手根管症候群:正中神経障害、涙滴徴候、母指対立筋萎縮
• 足根管症候群:後脛骨神経障害、足底と足趾の感覚障害