PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第54回 理学療法士国家試験 午前 第84問

理学療法評価学第54回午前

第54回 理学療法士国家試験 午前 第84問(理学療法評価学)の正答は 3 です。失行とは、運動麻痺や感覚障害・理解力低下がないのに、目的に沿った動作が遂行できない状態です。

問題
失行の検査でないのはどれか。
  1. 1. お茶を入れてもらう。
  2. 2. 金槌で釘を打ってもらう。
  3. 3. 日常物品の名前を答えてもらう。
  4. 4. 「おいでおいで」の動作をしてもらう。
  5. 5. 歯ブラシを持ったつもりで歯を磨くまねをしてもらう。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 日常物品の名前を答えてもらう。

失行とは、運動麻痺や感覚障害・理解力低下がないのに、目的に沿った動作が遂行できない状態です。設問は「失行の検査でないもの」を問うており、物品の名前を答えさせる課題は呼称(言語・失語)の検査であって失行の検査ではありません。


【各選択肢の解説】

1. お茶を入れてもらう。
❌ 誤り(失行の検査である)。一連の道具使用と手順を要する課題で、観念失行の評価になります。
2. 金槌で釘を打ってもらう。
❌ 誤り(失行の検査である)。道具を正しく使えるかをみる観念失行の検査です。
3. 日常物品の名前を答えてもらう。
✅ 正しい(失行の検査でない)。これは物品の呼称課題で、言語機能(失語・失認)の評価であり、動作の遂行をみる失行の検査ではありません。
4. 「おいでおいで」の動作をしてもらう。
❌ 誤り(失行の検査である)。慣習的動作(象徴的ジェスチャー)の模倣で、観念運動失行の検査です。
5. 歯ブラシを持ったつもりで歯を磨くまねをしてもらう。
❌ 誤り(失行の検査である)。物品なしでパントマイムをさせる典型的な観念運動失行の検査です。

【試験対策ポイント】

失行の検査は「動作・身ぶりをやってもらう」課題が中心です。観念運動失行=バイバイ・敬礼などのジェスチャー模倣やパントマイム、観念失行=お茶を入れる・釘を打つなど複数物品を順序立てて使う課題で評価します。一方「名前を答える」は呼称=言語課題なので失行とは無関係。この区別が本問の鍵です。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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