第54回 理学療法士国家試験 午後 第5問
理学療法評価学第54回午後
第54回 理学療法士国家試験 午後 第5問(理学療法評価学)の正答は 3 です。図は手背を腰部に当てた肢位で、ここから手を腰から後方へ離す検査はlift-offテストである。
問題
20歳の男性。肩関節の疼痛を訴えている。図に示した状態から手背を腰部から離すように指示したところ、離すことができなかった。筋力低下が疑われるのはどれか。
- 1. 棘下筋
- 2. 棘上筋
- 3. 肩甲下筋 ✓
- 4. 小円筋
- 5. 上腕二頭筋
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 62.1%参考値
29人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 肩甲下筋
図は手背を腰部に当てた肢位で、ここから手を腰から後方へ離す検査はlift-offテストである。この位置からさらに手を離すには肩関節の内旋が必要で、離せなければ主たる内旋筋である肩甲下筋の筋力低下を疑う。
【各選択肢の解説】
1. 棘下筋
❌ 誤り。棘下筋は肩関節の外旋筋で、手背を腰から離す内旋の力は出さない。正しくは、棘下筋の弱さは下垂位で前腕を外へ開く外旋の抵抗テストなどでみる。
❌ 誤り。棘下筋は肩関節の外旋筋で、手背を腰から離す内旋の力は出さない。正しくは、棘下筋の弱さは下垂位で前腕を外へ開く外旋の抵抗テストなどでみる。
2. 棘上筋
❌ 誤り。棘上筋は主に肩関節外転(特に外転の初期)にはたらく。正しくは、棘上筋の弱さは外転の抵抗テスト(empty canテストなど)や、外転位から腕をゆっくり下ろせないdrop armサインでみる。
❌ 誤り。棘上筋は主に肩関節外転(特に外転の初期)にはたらく。正しくは、棘上筋の弱さは外転の抵抗テスト(empty canテストなど)や、外転位から腕をゆっくり下ろせないdrop armサインでみる。
3. 肩甲下筋
✅ 正しい。手背を腰に当てた位置は肩が内旋した位置で、そこから手を背中から離すにはさらに内旋させる必要がある。肩甲下筋は腱板のうち唯一の内旋筋で、この動作ができなければ肩甲下筋の筋力低下(または断裂)を疑う。
✅ 正しい。手背を腰に当てた位置は肩が内旋した位置で、そこから手を背中から離すにはさらに内旋させる必要がある。肩甲下筋は腱板のうち唯一の内旋筋で、この動作ができなければ肩甲下筋の筋力低下(または断裂)を疑う。
4. 小円筋
❌ 誤り。小円筋は棘下筋とともに肩関節の外旋筋で、内旋動作のlift-offテストの対象ではない。正しくは、小円筋の弱さは外旋の抵抗テストでみる。
❌ 誤り。小円筋は棘下筋とともに肩関節の外旋筋で、内旋動作のlift-offテストの対象ではない。正しくは、小円筋の弱さは外旋の抵抗テストでみる。
5. 上腕二頭筋
❌ 誤り。上腕二頭筋の主な作用は肘関節屈曲と前腕回外で、肩の内旋筋ではない。正しくは、上腕二頭筋長頭腱の障害はSpeedテストやYergasonテストでみる。
❌ 誤り。上腕二頭筋の主な作用は肘関節屈曲と前腕回外で、肩の内旋筋ではない。正しくは、上腕二頭筋長頭腱の障害はSpeedテストやYergasonテストでみる。
【試験対策ポイント】
| 腱板の筋 | 主な作用 | 代表的な検査 |
|---|---|---|
| 棘上筋 | 外転 | empty can・drop arm |
| 棘下筋・小円筋 | 外旋 | 外旋の抵抗テスト |
| 肩甲下筋 | 内旋 | lift-off・belly press |
「手を腰から離せない=内旋できない=肩甲下筋」。
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