PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第54回 理学療法士国家試験 午後 第9問

理学療法評価学第54回午後

第54回 理学療法士国家試験 午後 第9問(理学療法評価学)の正答は 4 です。点線(投与後)は実線(投与前)に比べ、収縮期血圧が運動前・中・後ともわずかに高く、拡張期血圧は運動前からやや低く、運動中に大きく下がっている。

問題
ある薬物を投与する前後の運動開始前・中・後の血圧の変化を示す。この薬物の作用はどれか。
第54回午後第9問 図
  1. 1. 副交感神経刺激
  2. 2. 交感神経α受容体刺激
  3. 3. 交感神経α受容体抑制
  4. 4. 交感神経β受容体刺激 ✓
  5. 5. 交感神経β受容体抑制

正答:4番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 35%参考値

20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 交感神経β受容体刺激

点線(投与後)は実線(投与前)に比べ、収縮期血圧が運動前・中・後ともわずかに高く、拡張期血圧は運動前からやや低く、運動中に大きく下がっている。心臓を強める作用(β₁)と骨格筋の血管を広げる作用(β₂)の両方を持つβ受容体刺激で説明できる。


【各選択肢の解説】

1. 副交感神経刺激
❌ 誤り。副交感神経刺激は心拍数を下げて心拍出量を減らし、収縮期血圧を上げる方向にははたらかない。正しくは、副交感神経刺激では収縮期血圧はむしろ下がる方向になる。
2. 交感神経α受容体刺激
❌ 誤り。α₁受容体刺激は血管を収縮させ末梢血管抵抗を上げるので、拡張期血圧は上がる。正しくは、図のように拡張期血圧を下げるのは血管を広げる作用である。
3. 交感神経α受容体抑制
❌ 誤り。α受容体の遮断は血管を広げて拡張期血圧を下げるが、末梢血管抵抗が下がるため収縮期血圧も下がる。正しくは、図は収縮期血圧が投与前より高いので、心臓を強める作用が加わっている。
4. 交感神経β受容体刺激
✅ 正しい。β₁受容体刺激は心拍数と心収縮力を上げて心拍出量を増やし、収縮期血圧を上げる。β₂受容体刺激は骨格筋の細動脈を広げて末梢血管抵抗を下げ、拡張期血圧を下げる。運動中は骨格筋の血管床が大きく開くので、拡張期血圧の低下が目立つ。
5. 交感神経β受容体抑制
❌ 誤り。β受容体遮断は運動時の心拍数と心収縮力の上昇を抑えるので、収縮期血圧の上がり方は小さくなる。正しくは、図は収縮期血圧が投与前より高く、逆の動きである。

【試験対策ポイント】

作用収縮期血圧拡張期血圧
α₁刺激(血管収縮)↑↑
α遮断(血管拡張)↓↓
β₁刺激(心拍数・収縮力↑)↑―
β₂刺激(骨格筋の血管拡張)―↓
β遮断↓(運動時の上昇が小さい)―

グラフは収縮期と拡張期を別々に、投与前の線と比べて読む。

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