PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第54回 理学療法士国家試験 午後 第9問

理学療法評価学第54回午後

第54回 理学療法士国家試験 午後 第9問(理学療法評価学)の正答は 4 です。図では薬物投与後、運動中の収縮期血圧はやや上昇する一方、拡張期血圧が明らかに低下している。

問題
ある薬物を投与する前後の運動開始前・中・後の血圧の変化を示す。この薬物の作用はどれか。
第54回午後第9問 図
  1. 1. 副交感神経刺激
  2. 2. 交感神経α受容体刺激
  3. 3. 交感神経α受容体抑制
  4. 4. 交感神経β受容体刺激
  5. 5. 交感神経β受容体抑制

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 交感神経β受容体刺激

図では薬物投与後、運動中の収縮期血圧はやや上昇する一方、拡張期血圧が明らかに低下している。β受容体刺激は心収縮力・心拍出量を高めて収縮期圧を上げ、骨格筋血管のβ₂作用で血管拡張し拡張期圧を下げる。


【各選択肢の解説】

1. 副交感神経刺激
❌ 誤り。副交感神経刺激は心拍数低下を主とし、運動時の収縮期圧上昇+拡張期圧低下というパターンを説明できない。
2. 交感神経α受容体刺激
❌ 誤り。α刺激は血管収縮を起こし拡張期血圧を上昇させる。投与後に拡張期圧が低下する図と逆である。
3. 交感神経α受容体抑制
❌ 誤り。α抑制(遮断)は血管拡張で血圧全体が下がる傾向だが、収縮期圧がやや上昇する図とは合致しにくい。
4. 交感神経β受容体刺激
✅ 正しい。β₁刺激で心収縮力・心拍出量が増え収縮期圧が上昇、β₂刺激で骨格筋血管が拡張し拡張期圧が低下する。図の「収縮期↑・拡張期↓」に一致する。
5. 交感神経β受容体抑制
❌ 誤り。β遮断は心拍数・心収縮力を抑え収縮期圧を下げる方向。収縮期圧が上昇する図と矛盾する。

【試験対策ポイント】

血圧の自律神経調節:α受容体=血管収縮(拡張期圧↑)β₁=心収縮力・心拍数↑(収縮期圧↑)β₂=骨格筋血管拡張(拡張期圧↓)。グラフは「収縮期と拡張期がそれぞれどう動いたか」を分けて読む。収縮期↑+拡張期↓=β刺激、と結びつけられるようにする。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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