第54回 理学療法士国家試験 午後 第13問
義肢装具学第54回午後
第54回 理学療法士国家試験 午後 第13問(義肢装具学)の正答は 5 です。図は麻痺側(左)下肢の立脚相で膝が後方へ反る反張膝である。
問題
75歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。発症後1か月で回復期リハビリテーション病棟に転棟した。平行棒内歩行にて立脚相で図のような状況を呈した。立位歩行練習時の患側への対応で適切でないのはどれか。
- 1. 踵部の補高
- 2. 短下肢装具の使用
- 3. 膝屈曲位での立位保持練習
- 4. 前脛骨筋の治療的電気刺激
- 5. 下腿三頭筋へのタッピング ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 37.5%難問
32人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 下腿三頭筋へのタッピング
図は麻痺側(左)下肢の立脚相で膝が後方へ反る反張膝である。立脚相で足関節の背屈が出ず下腿が前へ倒れないと膝が後ろへ押され、反張膝になる。下腿三頭筋の促通は足関節を底屈させる力を強め、反張膝を助長するので適切でない。
【各選択肢の解説】
1. 踵部の補高
✅ 正しい。踵を高くすると足関節が底屈位のままでも下腿が前へ傾き、膝が前方へ出て過伸展を防げる。底屈筋の痙縮や短縮で背屈が出にくい例への対応として適切である。
✅ 正しい。踵を高くすると足関節が底屈位のままでも下腿が前へ傾き、膝が前方へ出て過伸展を防げる。底屈筋の痙縮や短縮で背屈が出にくい例への対応として適切である。
2. 短下肢装具の使用
✅ 正しい。短下肢装具で足関節の底屈を制限し背屈位に保つと、立脚相で下腿が前へ傾き、膝の過伸展を抑えられる。反張膝への基本的な対応である。
✅ 正しい。短下肢装具で足関節の底屈を制限し背屈位に保つと、立脚相で下腿が前へ傾き、膝の過伸展を抑えられる。反張膝への基本的な対応である。
3. 膝屈曲位での立位保持練習
✅ 正しい。膝を軽く曲げた位置で体重を支える練習は、膝を伸ばしきって骨や靱帯で止める支え方から、筋で膝を制御する支え方へ切り替える練習になる。
✅ 正しい。膝を軽く曲げた位置で体重を支える練習は、膝を伸ばしきって骨や靱帯で止める支え方から、筋で膝を制御する支え方へ切り替える練習になる。
4. 前脛骨筋の治療的電気刺激
✅ 正しい。背屈筋の前脛骨筋を電気刺激で収縮させると足関節の背屈が得られやすくなり、下腿の前傾を助けて反張膝の改善につながる。
✅ 正しい。背屈筋の前脛骨筋を電気刺激で収縮させると足関節の背屈が得られやすくなり、下腿の前傾を助けて反張膝の改善につながる。
5. 下腿三頭筋へのタッピング
❌ 誤り。(=正答)タッピングは叩いた筋の収縮を促す手技で、下腿三頭筋に行うと足関節の底屈が強まる。立脚相で底屈の力が強いと下腿が後ろへ引かれ、反張膝が悪化する。正しくは、下腿三頭筋は持続伸張などで緊張を下げ、背屈側(前脛骨筋)を促通する。
❌ 誤り。(=正答)タッピングは叩いた筋の収縮を促す手技で、下腿三頭筋に行うと足関節の底屈が強まる。立脚相で底屈の力が強いと下腿が後ろへ引かれ、反張膝が悪化する。正しくは、下腿三頭筋は持続伸張などで緊張を下げ、背屈側(前脛骨筋)を促通する。
【試験対策ポイント】
反張膝への対応は「下腿を前へ倒す=背屈を出し、底屈を抑える」で統一して判断する。
- 適切:短下肢装具(底屈制限)・踵の補高・前脛骨筋の促通・膝軽度屈曲位での支持練習
- 不適切:下腿三頭筋の促通(タッピングなど)
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