PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第54回 理学療法士国家試験 午後 第15問

神経内科学第54回午後
脊髄損傷患者のトランスファーボードを用いた車椅子からベッドへの移乗動作を図に示す。この動作を獲得目標とする機能残存レベルはどれか。 1. C5 2. C6 3. C7 4. C8 5. T1
第54回午後第15問 図
  1. 1. C5
  2. 2. C6 ✓
  3. 3. C7
  4. 4. C8
  5. 5. T1

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — C6 トランスファーボードを用いた車椅子からベッドへの移乗動作には、肩関節と肘関節の動きが必須となります。C6レベルの脊髄損傷患者は、三角筋と上腕二頭筋が機能し、肘屈曲と肩関節周囲の動きが可能であるため、ボードを利用した移乗が獲得可能です。 --- 【各選択肢の解説】 1. C5 ❌ 誤り。C5では三角筋は一部機能しますが、肘屈曲筋(上腕二頭筋)がまだ十分に機能しておらず、移乗動作に必要な推進力が不足します。 2. C6 ✅ 正しい。三角筋と上腕二頭筋が機能し、肘屈曲が可能となるため、トランスファーボードを使用して自力で体を支え、移乗動作が獲得できます。 3. C7 ✅ 上肢機能がさらに拡大します。三頭筋が機能し、より高度な移乗動作が可能となりますが、問題はC6で獲得可能という基準です。 4. C8 ❌ 誤り。C8では手指の固有筋も機能し始めますが、この動作を「獲得目標とする」レベルとしては高すぎます。 5. T1 ❌ 誤り。T1では手指筋がほぼ全て機能し、より高度な動作が可能ですが、この動作の獲得に必須ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 • C6:三角筋・上腕二頭筋機能 → 肩と肘の動きで移乗可能 • トランスファーボードは肘屈曲能力が必須 • 脊髄損傷の機能的自立度判定では各レベルの筋力グレード確認が重要
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