PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第54回 理学療法士国家試験 午後 第18問

内科学・臨床医学第54回午後
60歳の女性。心不全。運動療法中に心室期外収縮が確認された。このときの心電図(別冊No.1)を別に示す。この心室期外収縮について正しいのはどれか。 1. 3段脈である。 2. P波がみられる。 3. Lownの分類4bである。 4. QRS幅は0.12秒未満である。 5. 洞調律よりも早く出現する心室興奮である。
第54回午後第18問 図
  1. 1. 3段脈である。
  2. 2. P波がみられる。
  3. 3. Lownの分類4bである。
  4. 4. QRS幅は0.12秒未満である。
  5. 5. 洞調律よりも早く出現する心室興奮である。 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 洞調律よりも早く出現する心室興奮である。 心室期外収縮(PVC)は洞結節からの刺激より早いタイミングで心室筋から発生する異所性興奮であり、本来の洞調律のリズムより早期に出現するのが特徴です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 3段脈である。 ❌ 誤り。3段脈(bigeminy)は正常心拍の直後に期外収縮が規則正しく出現するパターンです。問題文では期外収縮の出現パターンについて言及されておらず、不規則な出現である可能性が高いため、これが当てはまるとは限りません。 2. P波がみられる。 ❌ 誤り。心室期外収縮は心室から発生した興奮であるため、先行するP波が見られません。P波は洞結節からの正常な興奮を示すもので、PVCの前には認められないのが原則です。 3. Lownの分類4bである。 ❌ 誤り。Lownの分類は4b(2つ以上の異なる形態の期外収縮が連続して出現)に該当するかどうかは、心電図の具体的な所見から判断する必要があります。別冊図の確認が必要ですが、これが必ず4bとは限りません。 4. QRS幅は0.12秒未満である。 ❌ 誤り。心室期外収縮は心室筋を通じて興奮が伝導するため、QRS幅は正常洞調律時より広くなり、通常0.12秒以上(3マス以上)となります。 5. 洞調律よりも早く出現する心室興奮である。 ✅ 正しい。心室期外収縮の定義そのものであり、洞結節の刺激よりも早いタイミングで心室筋からの異所性興奮が発生します。 --- 【試験対策ポイント】 - 心室期外収縮:洞調律より早期に出現、広いQRS波(≥0.12秒)、先行P波なし - Lownの分類:0~4bの段階で重症度を分類(4b:多形性PVC連発が最重症) - 3段脈(bigeminy):期外収縮が規則正しく毎回出現するパターン
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