第54回 理学療法士国家試験 午後 第22問
内科学・臨床医学第54回午後
第54回 理学療法士国家試験 午後 第22問(内科学・臨床医学)の正答は 4 です。COPDは気流閉塞と肺胞壁の破壊(気腫)が本体で、肺は過膨張する。
問題
慢性閉塞性肺疾患の呼吸機能検査の所見で低下がみられるのはどれか。
- 1. PaCO₂
- 2. 残気率
- 3. 全肺気量
- 4. 肺拡散能 ✓
- 5. 肺コンプライアンス
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 44.4%難問
36人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 肺拡散能
COPDは気流閉塞と肺胞壁の破壊(気腫)が本体で、肺は過膨張する。容量・コンプライアンスの指標は増え、ガス交換の面積が減るので肺拡散能だけが低下する。
【各選択肢の解説】
1. PaCO₂
❌ 誤り。正しくは、進行すると肺胞低換気で二酸化炭素が貯留し、PaCO₂は上昇する(Ⅱ型呼吸不全)。
❌ 誤り。正しくは、進行すると肺胞低換気で二酸化炭素が貯留し、PaCO₂は上昇する(Ⅱ型呼吸不全)。
2. 残気率
❌ 誤り。正しくは、呼気時に末梢気道が早く閉じて空気がとらえこまれる(エアトラッピング)ため、残気量・残気率(RV/TLC)は増加する。
❌ 誤り。正しくは、呼気時に末梢気道が早く閉じて空気がとらえこまれる(エアトラッピング)ため、残気量・残気率(RV/TLC)は増加する。
3. 全肺気量
❌ 誤り。正しくは、過膨張により全肺気量は増加(または正常)する。全肺気量が低下するのは拘束性換気障害である。
❌ 誤り。正しくは、過膨張により全肺気量は増加(または正常)する。全肺気量が低下するのは拘束性換気障害である。
4. 肺拡散能
✅ 正しい(=正答)。肺胞壁と毛細血管床が破壊されてガス交換の面積が減るため、肺拡散能(DLCO)は低下する。気腫が強いほど低下が目立つ。
✅ 正しい(=正答)。肺胞壁と毛細血管床が破壊されてガス交換の面積が減るため、肺拡散能(DLCO)は低下する。気腫が強いほど低下が目立つ。
5. 肺コンプライアンス
❌ 誤り。正しくは、肺胞の弾性線維が壊れて肺の弾性収縮力が落ちるため、肺は膨らみやすくなり静肺コンプライアンスは増加する。
❌ 誤り。正しくは、肺胞の弾性線維が壊れて肺の弾性収縮力が落ちるため、肺は膨らみやすくなり静肺コンプライアンスは増加する。
【試験対策ポイント】
| 指標 | COPD(閉塞性) | 間質性肺炎・肺線維症(拘束性) |
|---|---|---|
| 1秒率 | 低下 | 正常〜上昇 |
| 残気量 | 増加 | 低下 |
| 全肺気量 | 増加 | 低下 |
| 肺コンプライアンス | 増加 | 低下 |
| 肺拡散能 | 低下 | 低下 |
肺拡散能はどちらでも低下する。COPDで「低下」を選ばせる問題では、1秒率と肺拡散能が答えになる。
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