PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第54回 理学療法士国家試験 午後 第35問

理学療法評価学第54回午後

第54回 理学療法士国家試験 午後 第35問(理学療法評価学)の正答は 4 です。Pick病は前頭側頭型認知症の代表で、前頭葉と側頭葉に限局した萎縮(ナイフの刃状と表現される)を示す。

問題
前頭葉と側頭葉に限局性の大脳皮質の萎縮を認める疾患はどれか。
  1. 1. Alzheimer型認知症
  2. 2. 正常圧水頭症
  3. 3. 脳血管性認知症
  4. 4. Pick病 ✓
  5. 5. Lewy小体型認知症

正答:4番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 30.8%参考値

13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — Pick病

Pick病は前頭側頭型認知症の代表で、前頭葉と側頭葉に限局した萎縮(ナイフの刃状と表現される)を示す。記憶障害より先に人格変化・脱抑制・常同行動が目立つ。


【各選択肢の解説】

1. Alzheimer型認知症
❌ 誤り。正しくは、海馬を含む側頭葉内側から萎縮が始まり、頭頂葉へ広がるびまん性の萎縮を示す。近時記憶障害で発症することが多い。
2. 正常圧水頭症
❌ 誤り。正しくは、皮質の限局性萎縮ではなく脳室の拡大が主な画像所見で、歩行障害・認知障害・尿失禁が三徴である。
3. 脳血管性認知症
❌ 誤り。正しくは、梗塞や出血の起こった部位に応じた障害で、画像では多発性の梗塞巣や白質病変がみられる。前頭葉・側頭葉への限局性萎縮が特徴ではない。
4. Pick病
✅ 正しい(=正答)。神経細胞の脱落が前頭葉・側頭葉に限って起こるため、その部位に限局した萎縮を示す。前頭葉の障害を反映して人格・行動の変化が前景に立つ。
5. Lewy小体型認知症
❌ 誤り。正しくは、萎縮は比較的軽く、後頭葉の血流・代謝低下がみられるのが特徴である。幻視・パーキンソニズム・認知機能の変動が中核症状である。

【試験対策ポイント】

疾患画像の特徴目立つ症状
Alzheimer型海馬・側頭葉内側〜頭頂葉の萎縮近時記憶障害
Pick病(前頭側頭型)前頭葉・側頭葉の限局性萎縮人格変化・脱抑制・常同行動
Lewy小体型後頭葉の血流低下幻視・パーキンソニズム・変動
正常圧水頭症脳室拡大歩行障害・認知障害・尿失禁
脳血管性多発梗塞・白質病変障害部位により異なる
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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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