第54回 理学療法士国家試験 午後 第37問
運動療法第54回午後
第54回 理学療法士国家試験 午後 第37問(運動療法)の正答は 4 です。筋には力‐速度関係があり、短縮性収縮では速く縮むほど発揮できる張力が小さくなる。
問題
運動療法で正しいのはどれか。
- 1. 自動運動とは重力に抗して行う運動のことである。
- 2. 自動介助運動とは最小重力肢位で行う運動のことである。
- 3. 等尺性運動は等張性運動よりも筋持久力増強効果が大きい。
- 4. 等速性運動では低速運動の方が高速運動より大きな筋力が発揮できる。 ✓
- 5. 重錘を用いた運動では全可動域にわたって筋に加わる負荷が変化しない。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 50%参考値
26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 等速性運動では低速運動の方が高速運動より大きな筋力が発揮できる。
筋には力‐速度関係があり、短縮性収縮では速く縮むほど発揮できる張力が小さくなる。角速度を一定にする等速性運動でも、低速に設定するほど大きなトルクが出る。
【各選択肢の解説】
1. 自動運動とは重力に抗して行う運動のことである。
❌ 誤り。正しくは、自動運動は外からの力を借りずに患者自身の筋収縮で行う運動で、重力を除いた肢位で行うものも含む。
❌ 誤り。正しくは、自動運動は外からの力を借りずに患者自身の筋収縮で行う運動で、重力を除いた肢位で行うものも含む。
2. 自動介助運動とは最小重力肢位で行う運動のことである。
❌ 誤り。正しくは、自動介助運動は患者自身の筋収縮に、不足する分を療法士や器具が介助して加える運動で、肢位の定義ではない。
❌ 誤り。正しくは、自動介助運動は患者自身の筋収縮に、不足する分を療法士や器具が介助して加える運動で、肢位の定義ではない。
3. 等尺性運動は等張性運動よりも筋持久力増強効果が大きい。
❌ 誤り。正しくは、筋持久力の増強には、低〜中等度の負荷で関節運動を反復する等張性運動の方が適している。等尺性運動は関節を動かさずに行える筋力維持・増強の手段として用いられる。
❌ 誤り。正しくは、筋持久力の増強には、低〜中等度の負荷で関節運動を反復する等張性運動の方が適している。等尺性運動は関節を動かさずに行える筋力維持・増強の手段として用いられる。
4. 等速性運動では低速運動の方が高速運動より大きな筋力が発揮できる。
✅ 正しい(=正答)。収縮速度が遅いほど同時に結合しているクロスブリッジ(アクチンとミオシンの結合)が多くなるため、低速の方が大きなトルクを発揮できる。
✅ 正しい(=正答)。収縮速度が遅いほど同時に結合しているクロスブリッジ(アクチンとミオシンの結合)が多くなるため、低速の方が大きなトルクを発揮できる。
5. 重錘を用いた運動では全可動域にわたって筋に加わる負荷が変化しない。
❌ 誤り。正しくは、重錘の重さは一定でも関節からの水平距離(モーメントアーム)が角度で変わるため、筋に加わる負荷は関節角度によって変化し、肢節が水平になる位置で最大となる。
❌ 誤り。正しくは、重錘の重さは一定でも関節からの水平距離(モーメントアーム)が角度で変わるため、筋に加わる負荷は関節角度によって変化し、肢節が水平になる位置で最大となる。
【試験対策ポイント】
| 運動 | 一定に保たれるもの | 変わるもの |
|---|---|---|
| 等尺性 | 筋の長さ(関節角度) | 張力 |
| 等張性(重錘など) | 外部の負荷の重さ | 角度ごとの筋への負荷 |
| 等速性 | 角速度 | 発揮トルク |
重錘は「等張性だが筋への負荷は一定でない」。等速性は「速度を一定に保ち、遅いほど大きな力」。
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