第54回 理学療法士国家試験 午後 第39問
理学療法評価学第54回午後
第54回 理学療法士国家試験 午後 第39問(理学療法評価学)の正答は 2 です。気管吸引は痰を取るのと引き換えに、低酸素・気道粘膜の損傷・無気肺を起こしうる手技である。
問題
開放式吸引での気管吸引で正しいのはどれか。
- 1. 1回の吸引時間は30秒以上行う。
- 2. 吸引圧は最大150 mmHgである。 ✓
- 3. 吸引カテーテルの先端は気管分岐部の先まで挿入する。
- 4. 吸引操作中はSpO₂80〜90%を維持する。
- 5. 吸引操作中は吸引カテーテルを上下前後に動かす。
正答:2番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 53.8%参考値
26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 吸引圧は最大150 mmHgである。
気管吸引は痰を取るのと引き換えに、低酸素・気道粘膜の損傷・無気肺を起こしうる手技である。そのため圧・時間・挿入の深さに上限が決められており、吸引圧は最大20kPa(150mmHg)とされる(日本呼吸療法医学会 気管吸引ガイドライン)。
【各選択肢の解説】
1. 1回の吸引時間は30秒以上行う。
❌ 誤り。正しくは、吸引中は酸素も一緒に吸い出され低酸素になるため、カテーテル挿入から抜去までの1回の吸引時間は15秒以内とする。
❌ 誤り。正しくは、吸引中は酸素も一緒に吸い出され低酸素になるため、カテーテル挿入から抜去までの1回の吸引時間は15秒以内とする。
2. 吸引圧は最大150 mmHgである。
✅ 正しい(=正答)。圧が高すぎると気道粘膜を吸い込んで傷つけ、肺胞内の空気も吸い出して無気肺を起こすため、上限が20kPa(150mmHg)と定められている。
✅ 正しい(=正答)。圧が高すぎると気道粘膜を吸い込んで傷つけ、肺胞内の空気も吸い出して無気肺を起こすため、上限が20kPa(150mmHg)と定められている。
3. 吸引カテーテルの先端は気管分岐部の先まで挿入する。
❌ 誤り。正しくは、カテーテルの先端は気管分岐部に当たらない位置までとする。分岐部に当てると粘膜を損傷し、迷走神経反射による徐脈なども起こしうる。
❌ 誤り。正しくは、カテーテルの先端は気管分岐部に当たらない位置までとする。分岐部に当てると粘膜を損傷し、迷走神経反射による徐脈なども起こしうる。
4. 吸引操作中はSpO₂80〜90%を維持する。
❌ 誤り。80%台まで下げてよいという基準はない。正しくは、吸引中はSpO₂を監視し、低下がみられたら吸引を中断して酸素化を図る。
❌ 誤り。80%台まで下げてよいという基準はない。正しくは、吸引中はSpO₂を監視し、低下がみられたら吸引を中断して酸素化を図る。
5. 吸引操作中は吸引カテーテルを上下前後に動かす。
❌ 誤り。正しくは、カテーテルを上下に出し入れするピストン操作は粘膜を損傷するため行わず、吸引圧をかけたまま静かに引き抜く。
❌ 誤り。正しくは、カテーテルを上下に出し入れするピストン操作は粘膜を損傷するため行わず、吸引圧をかけたまま静かに引き抜く。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 基準(日本呼吸療法医学会 気管吸引ガイドライン) |
|---|---|
| 吸引圧 | 最大20kPa(150mmHg) |
| 1回の吸引時間 | 15秒以内 |
| 挿入の深さ | 気管分岐部に当たらない位置まで |
| カテーテル操作 | 上下に動かさず、静かに引き抜く |
| 監視 | SpO₂・心拍数・顔色。低下時は中断 |
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