第54回 理学療法士国家試験 午後 第66問
解剖学第54回午後
排便機構で正しいのはどれか。
1. 排便中枢は胸髄にある。
2. 外肛門括約筋は陰部神経支配である。
3. 下行結腸では逆蠕動運動がみられる。
4. 食事によって胃が拡張すると便意を生じる。
5. 内肛門括約筋は副交感神経の緊張で収縮する。
- 1. 排便中枢は胸髄にある。
- 2. 外肛門括約筋は陰部神経支配である。 ✓
- 3. 下行結腸では逆蠕動運動がみられる。
- 4. 食事によって胃が拡張すると便意を生じる。
- 5. 内肛門括約筋は副交感神経の緊張で収縮する。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 外肛門括約筋は陰部神経支配である。
外肛門括約筋は骨盤神経叢由来の陰部神経に支配される随意筋であり、排便時に随意的に収縮・弛緩をコントロールできます。
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【各選択肢の解説】
1. 排便中枢は胸髄にある。
❌ 誤り。排便中枢は仙髄(S2~S4)にあります。胸髄にあるのは排尿中枢ではなく、排便反射の脳幹中枢は延髄にあります。
2. 外肛門括約筋は陰部神経支配である。
✅ 正しい。外肛門括約筋は陰部神経(仙骨神経叢由来、S2~S4)に支配される骨格筋で、随意的にコントロール可能です。
3. 下行結腸では逆蠕動運動がみられる。
❌ 誤り。下行結腸では正蠕動運動が主体です。逆蠕動運動は小腸で便の混合を目的に起こりますが、大腸では通常みられません。
4. 食事によって胃が拡張すると便意を生じる。
❌ 誤り。これは胃-結腸反射(ガストロコーリック反射)であり、食事刺激により結腸の蠕動が亢進して便意が生じます。胃の拡張そのものが直接便意を起こすわけではなく、反射機構です。
5. 内肛門括約筋は副交感神経の緊張で収縮する。
❌ 誤り。内肛門括約筋は平滑筋で、副交感神経刺激で弛緩し、交感神経刺激で収縮します。
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【試験対策ポイント】
・排便中枢:仙髄(S2~S4)
・外肛門括約筋:陰部神経支配の随意筋
・内肛門括約筋:自動的に収縮、副交感神経で弛緩