第54回 理学療法士国家試験 午後 第86問
人間発達学第54回午後
第54回 理学療法士国家試験 午後 第86問(人間発達学)の正答は 4 です。乳児は頭蓋縫合が閉じていないため、水頭症では頭囲拡大・大泉門膨隆が起こる。
問題
乳児の水頭症でみられる症状はどれか。
- 1. 肥満
- 2. 口蓋裂
- 3. 運動失調
- 4. 落陽現象 ✓
- 5. 弛緩性麻痺
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 40.7%参考値
27人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 落陽現象
乳児は頭蓋縫合が閉じていないため、水頭症では頭囲拡大・大泉門膨隆が起こる。さらに拡大した脳室が中脳背側を圧迫して上方注視が障害され、眼球が下方に偏り上方の白目が見える落陽現象が現れる。
【各選択肢の解説】
1. 肥満
❌ 誤り。肥満は水頭症の症状ではない。正しくは、乳児水頭症の身体所見は頭囲の拡大・大泉門の膨隆・頭蓋縫合の離開である。
❌ 誤り。肥満は水頭症の症状ではない。正しくは、乳児水頭症の身体所見は頭囲の拡大・大泉門の膨隆・頭蓋縫合の離開である。
2. 口蓋裂
❌ 誤り。口蓋裂は胎生期に口蓋の癒合がうまくいかない顔面の先天奇形で、水頭症の結果として生じる症状ではない。正しくは、水頭症は脳脊髄液の貯留による頭蓋内圧亢進症状を示す。
❌ 誤り。口蓋裂は胎生期に口蓋の癒合がうまくいかない顔面の先天奇形で、水頭症の結果として生じる症状ではない。正しくは、水頭症は脳脊髄液の貯留による頭蓋内圧亢進症状を示す。
3. 運動失調
❌ 誤り。運動失調は主に小脳や深部感覚の障害で生じ、乳児水頭症の代表的な症状ではない。正しくは、水頭症では脳室周囲を通る下肢への錐体路が引き伸ばされ、下肢の痙性が出やすい。
❌ 誤り。運動失調は主に小脳や深部感覚の障害で生じ、乳児水頭症の代表的な症状ではない。正しくは、水頭症では脳室周囲を通る下肢への錐体路が引き伸ばされ、下肢の痙性が出やすい。
4. 落陽現象
✅ 正しい。脳室拡大で中脳背側が圧迫されて上方注視ができなくなり、眼球が下方に偏位して、角膜の上に白目(強膜)がのぞく。
✅ 正しい。脳室拡大で中脳背側が圧迫されて上方注視ができなくなり、眼球が下方に偏位して、角膜の上に白目(強膜)がのぞく。
5. 弛緩性麻痺
❌ 誤り。水頭症は中枢神経(上位運動ニューロン)の障害である。正しくは、生じる麻痺は痙性麻痺で、弛緩性麻痺ではない。
❌ 誤り。水頭症は中枢神経(上位運動ニューロン)の障害である。正しくは、生じる麻痺は痙性麻痺で、弛緩性麻痺ではない。
【試験対策ポイント】
| 乳児の水頭症 | 成人の頭蓋内圧亢進 | |
|---|---|---|
| 頭蓋 | 縫合が開いている→頭囲拡大・大泉門膨隆 | 頭蓋が閉じている→頭囲は変わらない |
| 主な症状 | 落陽現象・嘔吐・不機嫌 | 頭痛・嘔吐・うっ血乳頭 |
落陽現象(setting-sun sign)は乳児水頭症の代表所見である。
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