PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第55回 理学療法士国家試験 午前 第4問

理学療法評価学第55回午前

第55回 理学療法士国家試験 午前 第4問(理学療法評価学)の正答は 1 です。図1は座位で上肢を前方挙上し、検者が肩甲骨下角部に抵抗を加えている肢位です。

問題
Danielsらの徒手筋力テストによる検査方法を図に示す。正しいのはどれか。
第55回午前第4問 図
  1. 1. 前鋸筋の段階3
  2. 2. 肩関節外旋筋群の段階4
  3. 3. 大胸筋の段階3
  4. 4. 腕橈骨筋の段階4
  5. 5. 腸腰筋の段階3

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 前鋸筋の段階3

図1は座位で上肢を前方挙上し、検者が肩甲骨下角部に抵抗を加えている肢位です。前鋸筋は肩甲骨を前方突出(プロトラクション)させる筋で、座位・上肢前方挙上位で肩甲骨内側縁の翼状化を抑える働きをテストします。図の状況が前鋸筋の検査として整合します。


【各選択肢の解説】

1. 前鋸筋の段階3
✅ 正しい。座位で上肢を前方へ挙上し肩甲骨を前方突出させる肢位で、前鋸筋のテストとして適切です。
2. 肩関節外旋筋群の段階4
❌ 誤り。外旋筋群は腹臥位で肩外転90°・肘屈曲位から外旋させ抵抗を加えます。図の肢位・運動方向が一致しません。
3. 大胸筋の段階3
❌ 誤り。大胸筋は背臥位で肩関節水平内転を行わせる検査。図の運動方向が異なります。
4. 腕橈骨筋の段階4
❌ 誤り。腕橈骨筋は前腕中間位での肘屈曲をみますが、図の上肢の使い方が合いません。
5. 腸腰筋の段階3
❌ 誤り。腸腰筋は座位で股関節屈曲(大腿挙上)をみる検査で、これは別の図に相当します。

【試験対策ポイント】

MMTは肢位+運動方向+抵抗位置の三点で筋を特定します。前鋸筋=座位/上肢前方挙上で肩甲骨前方突出(翼状肩甲のチェック)。肩外旋筋群=腹臥位・肩外転90°から外旋。大胸筋=背臥位で水平内転。腸腰筋=座位で股屈曲。段階3は重力に抗して全可動域、段階4は抵抗に抗するが最大ではない、を基準に判定します。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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