PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第55回 理学療法士国家試験 午前 第12問

神経内科学第55回午前
66歳の女性。左中大脳動脈領域のアテローム血栓性脳梗塞でBroca失語と重度の右片麻痺を認める。理学療法実施の際、コミュニケーションに対する配慮で正しいのはどれか。 1. 使用頻度の低い単語を用いる。 2. 出にくい言葉は先回りして言う。 3. できるだけ長い文章で話しかける。 4. 意思伝達には易しい漢字を用いる。 5. ジェスチャーは可能な限り用いない。
  1. 1. 使用頻度の低い単語を用いる。
  2. 2. 出にくい言葉は先回りして言う。
  3. 3. できるだけ長い文章で話しかける。
  4. 4. 意思伝達には易しい漢字を用いる。 ✓
  5. 5. ジェスチャーは可能な限り用いない。

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 意思伝達には易しい漢字を用いる。 Broca失語患者は表出言語の障害が顕著であるため、理解言語を活用したコミュニケーション工夫が有効です。易しい漢字(具体的で視覚的)を用いることで、患者の理解を促進できます。 --- 【各選択肢の解説】 1. 使用頻度の低い単語を用いる。 ❌ 誤り。Broca失語患者は理解言語が比較的保たれているため、むしろ日常的で頻度の高い単語を用いるべきです。 2. 出にくい言葉は先回りして言う。 ❌ 誤り。先回りして言うと、患者の言語表出の試みを奪い、リハビリテーション効果を減損させます。患者の努力を待つ配慮が重要です。 3. できるだけ長い文章で話しかける。 ❌ 誤り。長文は理解負荷を増加させます。短く簡潔な文章で、1文1義務の原則で話しかけるべきです。 4. 意思伝達には易しい漢字を用いる。 ✅ 正しい。易しい漢字は視覚的かつ具体的であり、Broca失語患者の理解を促進します。特に意思伝達ボードなどでの活用が有効です。 5. ジェスチャーは可能な限り用いない。 ❌ 誤り。ジェスチャーは非言語的コミュニケーション手段として、失語患者にとって補完的かつ有効な工具です。積極的に活用すべきです。 --- 【試験対策ポイント】 • Broca失語:表出言語障害が顕著、理解言語は比較的保持 • コミュニケーション工夫:短文・易しい漢字・ジェスチャー・待機姿勢 • 先回りは避け、患者の発話努力を尊重する
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