第55回 理学療法士国家試験 午前 第21問
理学療法評価学第55回午前
臨床研究を実施する上で適切でないのはどれか。
1. 研究対象はポスターを用いて募集した。
2. 研究の内容について対象者に書面を見せながら口頭で説明した。
3. データ処理を匿名化で行った。
4. 得られたデータはパソコンの共有フォルダで保管した。
5. 対象者からの研究の同意への撤回請求に応じた。
- 1. 研究対象はポスターを用いて募集した。
- 2. 研究の内容について対象者に書面を見せながら口頭で説明した。
- 3. データ処理を匿名化で行った。
- 4. 得られたデータはパソコンの共有フォルダで保管した。 ✓
- 5. 対象者からの研究の同意への撤回請求に応じた。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 得られたデータはパソコンの共有フォルダで保管した。
臨床研究で得られた個人情報やデータは、厳格なセキュリティ管理が必要です。共有フォルダでの保管は情報漏洩のリスクが高く、適切な情報管理とは言えません。
---
【各選択肢の解説】
1. 研究対象はポスターを用いて募集した。
✅ 正しい。ポスター募集は透明性があり、研究参加の自発的意思を尊重する適切な募集方法です。
2. 研究の内容について対象者に書面を見せながら口頭で説明した。
✅ 正しい。インフォームド・コンセントの原則として、書面と口頭による説明は標準的で適切です。
3. データ処理を匿名化で行った。
✅ 正しい。個人を識別できないようにする匿名化処理は、個人情報保護の重要な手段として推奨されています。
4. 得られたデータはパソコンの共有フォルダで保管した。
❌ 誤り。共有フォルダは複数ユーザーがアクセス可能であり、データ漏洩や不正利用のリスクが高いため、適切な情報管理ではありません。
5. 対象者からの研究の同意への撤回請求に応じた。
✅ 正しい。研究参加の同意撤回は対象者の基本的権利であり、これに応じることは倫理的要件です。
---
【試験対策ポイント】
- 臨床研究の倫理基準:インフォームド・コンセント、匿名化、データ保護が三本柱
- 個人情報管理:パスワード保護やアクセス制限の厳密な管理が必須
- 同意撤回権:対象者には常に研究から離脱する権利がある