第55回 理学療法士国家試験 午前 第32問
理学療法評価学第55回午前
Froment徴候が陽性のとき、麻痺を疑うべき神経はどれか。
1. 肩甲背神経
2. 尺骨神経
3. 正中神経
4. 長胸神経
5. 橈骨神経
- 1. 肩甲背神経
- 2. 尺骨神経 ✓
- 3. 正中神経
- 4. 長胸神経
- 5. 橈骨神経
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 尺骨神経
Froment徴候は、紙を両手で挟んで引っ張る際に、母指IP関節の屈曲が現れる現象です。これは尺骨神経支配の母指内転筋(深頭)の麻痺を示す古典的な神経学的徴候です。
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【各選択肢の解説】
1. 肩甲背神経
❌ 誤り。肩甲背神経麻痺は菱形筋の障害を生じ、肩甲骨の内側縁が浮き上がる翼状肩甲を呈します。
2. 尺骨神経
✅ 正しい。尺骨神経麻痺時に母指内転筋が萎縮・麻痺するため、紙を握る際に母指IP関節が代償的に屈曲します。これがFroment徴候です。
3. 正中神keizer
❌ 誤り。正中神経麻痺は母指の対立運動障害(猿手変形)やOK徴候(Opposition Key sign)の異常で評価されます。
4. 長胸神経
❌ 誤り。長胸神経麻痺は前鋸筋障害により、肩甲骨の内側縁浮き上がり(翼状肩甲)が特徴です。
5. 橈骨神経
❌ 誤り。橈骨神経麻痺は手首下垂(wrist drop)や指伸展筋の脱力が主症状で、Froment徴候とは無関連です。
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【試験対策ポイント】
• Froment徴候 = 母指内転筋の弱化(紙の同側IP関節屈曲)= 尺骨神経麻痺
• 尺骨神経支配:内在筋(小指側)・母指内転筋・深指屈筋(尺骨側)
• 神経麻痺の古典徴候:Froment(尺骨)、OK徴候(正中)、翼状肩甲(長胸・肩甲背)