第55回 理学療法士国家試験 午前 第43問
臨床心理学第55回午前
慢性腰痛に対する認知行動療法で誤っているのはどれか。
1. 痛みの有無を頻回に確認する。
2. 腰痛の不安を解消する映像を見せる。
3. 腰を反らしても痛まない体験を繰り返させる。
4. 痛みがあっても行える活動があることを認識させる。
5. 適切な身体活動は痛みを増悪させないことを説明する。
- 1. 痛みの有無を頻回に確認する。 ✓
- 2. 腰痛の不安を解消する映像を見せる。
- 3. 腰を反らしても痛まない体験を繰り返させる。
- 4. 痛みがあっても行える活動があることを認識させる。
- 5. 適切な身体活動は痛みを増悪させないことを説明する。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 痛みの有無を頻回に確認する。
認知行動療法では、痛みへの過度な注意や不安を軽減することが重要です。痛みを頻回に確認する行動は、痛みへの過度な焦点化を招き、むしろ不安や症状の悪化につながるため、避けるべき介入です。
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【各選択肢の解説】
1. 痛みの有無を頻回に確認する。
❌ 誤り。痛みへの過度な注意や確認は「痛み不安スパイラル」を強化し、認知行動療法の原則に反します。
2. 腰痛の不安を解消する映像を見せる。
✅ 正しい。心理教育として腰痛に関する正確な情報提供(映像含む)により、不安軽減と不安恐怖回避モデルの改善を図ります。
3. 腰を反らしても痛まない体験を繰り返させる。
✅ 正しい。段階的な行動実験により、予期していない「痛みが起きない」という新しい学習経験が恐怖や不安の減弱につながります。
4. 痛みがあっても行える活動があることを認識させる。
✅ 正しい。「痛み=活動禁止」という思考の修正と、活動再開への動機づけとなる重要な認知変容手段です。
5. 適切な身体活動は痛みを増悪させないことを説明する。
✅ 正しい。医学的根拠に基づく心理教育で、活動回避行動を軽減し、デコンディショニングの予防につながります。
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【試験対策ポイント】
• 認知行動療法は「痛みへの過度な注意・確認」を減らすことが基本
• 段階的な行動実験による「予期と現実のズレ」が学習を促進
• 心理教育と活動再開が慢性腰痛CBTの核要素